りんごは、その収穫の時期によって「極早生種」「早生品種」「中生種」「晩生種」に分類されます。今年も青森では8月より極早生種の収穫が始まり、8月2日には市場で26年産りんごの開市が行われます。極早生種とは8月20日頃までに収穫する品種のことで、「夏緑」「祝」「花祝」があります。
夏緑(なつみどり)
「緑色の夏りんご」ということで「夏緑」と名付けられました。8月上旬に青いまま収穫されることが多いのですが、8月中旬まで樹に実をつけておくと、赤縞模様になる場合があります。150~200gサイズが一般的ですが、大きいものは300gに達することもあります。
歯ざわり・舌触りがよく、ほど良い酸味と甘みが口の中に広がり、とても爽やかな味です。また果汁が多いため、水分の不足しがちな夏にちょうど良いりんごです。
祝(いわい)
青森県では「大中(だいなか)」の別名でも親しまれており、熟すると赤褐色の縞が入ります。夏緑よりやや小玉で、150~200g程のものがほとんどです。
適度な歯ごたえで、サクサクとした歯触りのよい食感が特徴です。酸味と甘みのバランスがよい品種です。
花祝(はないわい)
青いりんごの多い8月ではその紅色がひときわ目立ちます。大きさは230~280gほどです。
甘味があって酸味がほどよく効いたりんごで、暑い夏にぴったりなさっぱりとした味わいです。果肉はやや粗いですが、完熟したものは硬さもほどよく渋味はまったくありません。
主にお盆のお供えに用いられているこれらの夏りんご。それぞれ特徴がありますが、どの品種も甘酸っぱく、暑い季節にぴったりのりんごであることは間違いありません。夏ならではの旬の味覚をお楽しみに!