コラム「上海留学日記」第三回

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コラム「上海留学日記」、現地の生活やりんご事情について伝えてくれるコーナーです。


 

第三回 学生生活のあれこれ

 

 語学学校の中間試験も終わりました。試験期間中、ちょうど体調を崩してしまい、さすがにこの時ばかりは母が恋しくなりました。上海に来てから初めてのホームシック到来です。今はもう復活。

 平日の午前中は大学の語学学校に通っています。生徒数は今期(9月~1月)、各国から約600人、うち日本人は約1割です。大学生をはじめ、既卒者、主婦、ビジネスマンなど年齢や職種は様々です。私のクラスは、32人と少々多く、半数はイタリア人と韓国人で占めています。授業では文章の読解やディスカッション、リスニング練習など全て中国語で行われます。交流を通じて日本人として自国のことをもっと知らなければ、とひしひしと感じています。国際色溢れるクラスで、向学心旺盛な仲間たちに刺激をもらいながら、相互理解力も培っている最中です。


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▲語学学校

 
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▲授業の様子

 

 午後は選択科目(発音と朗読、二胡、切り絵など)やクラブ活動(太極拳や多言語交流など)もあり、中国の伝統文化や中国語のスキルアップを図りたい人のためのカリキュラムもあります。私も中国文化を体験したく、太極拳にチャレンジ。太極拳とは中国武術の一つで、多くの流派があります。足腰の筋肉が強くなり怪我をしにくくなったり、腰痛や肩こりにも効果的とか。ゆっくりとした動作を深呼吸に合わせて行うのが特徴で、一見簡単そう!と思いましたが、実際やってみると、奥が深く、思いのほか疲れました。全身に気が巡らされるようで、身体も芯から温まり軽くなる感じ。朝から太極拳をやったり体を動かしている人が多く健康意識も高いようです。手軽にできるので少しは体に覚えさせて帰りたいのですが、時間が合わず中々参加できないのが残念でなりません。

 学生食堂はいくつかあり、場所によって値段も少々異なりますが、安いものだとご飯とおかず2品でも100円台から食べられます。これほど安い理由は、元々食材が安いからという理由だけではなく、政府から補助金が出ているからだそうです。近隣の住人たちもマントウや肉まんを持ち帰ったり、食事をしに来たりと利用しています。中国の主食について大別すると、小麦やとうもろこしの生産の多い北方ではマントウ・餃子・麺類など小麦で作られたものが中心、インディカ米の生産が多い南方ではお米やビーフンなどが中心となっています。とはいっても今ではあらゆるものが食べれますが。 

 
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▲学生食堂での昼食①
(かぼちゃと枝豆の炒め物、茄子とタケノコの煮浸し)

 
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▲学生食堂での昼食②
(左から緑豆粥、豆腐の炒め物、ゴーヤの炒め物)

 

 最近食堂で面白いとうもろこしに出会いました。中国語ではとうもろこしを「玉米」と書きます。私の知っているとうもろこしとは大きく異なり、モチモチした食感と味にびっくり。少し厚めの粒の皮の中にもち米が入っているような感覚です。食べて納得、まさに文字通り「玉の米」。すごく美味しいというわけではないのですが、なぜか一口食べればハマってしまいそうな、衝撃を受けたとうもろこしでした。 


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▲玉米
粒の中にはもち米が入っているかのよう

 

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 先日、学校主催のフィールド・トリップに参加し、上海市から少し足を伸ばして、浙江省(渓口・紹興・寧波)に行ってきました。浙江省は上海の南に位置し、中国の沿岸諸省の中でも先進的な省の一つとされています。特に寧波市は、世界でも有数の港湾都市として商工業が発達している一方、国家歴史文化名城に指定されている、古い歴史を誇るまちです。魯迅故居、東湖風景区、前童古鎮などの観光地もそれぞれ趣深く、昔ながらの素朴な光景に足を止めてしまいます。雪山では立ち込める霧と断崖絶壁の風景に山水画が重なるようです。その地まではバスを乗り換えて行ったのですが、山を下るのになぜこんなにスピード出すの?と思うほど、乱暴な??運転にハラハラ。まるで絶叫マシーンに匹敵するようなスリリングを味わい冷や汗ものです。上海でもいつも思うのですが、縫うように走らせる中国人ドライバーの運転にちょっと感心しつつも、運転マナーには唖然とするときもあります。方向指示器を出さずに車線変更したり、クラクションは鳴りっぱなし、渋滞時、救急車も交差点付近で身動きがとれない状況をみると、交通マナーがもう少ししっかりしていればと心底思います。信号もあってないようなものなので、横断するときは気を付けるべし。

 

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▲上海市近郊の都市嘉興(かこう)と寧波市を海の上で結ぶ全長36キロの橋。世界一長い海上橋なんですよ!

 

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▲渓口の雪山から
  ▲寧波の前童古鎮にて 只今洗濯中

 

 ところで、上海では多数点在していたコンビニも、宿泊先のホテル周辺を探しても見当たらず、やっと見つけた「便利店」(コンビニを意味する)には少々の飲料、スナック、たばこしか売られていませんでした。情報によれば、今春、浙江省にローソンが外資系コンビニとしては初めて寧波市に4店舗出店しているようです。地方都市にもコンビニの波が押し寄せて来ているようで、まだまだ成長の段階にあると感じます。また、来年1月下旬には青森と杭州(浙江省の省都である杭州市)を結ぶ路線が就航するとのこと。杭州市はクラスメイトの多数が訪れており、よく勧められます。杭州は上海の南西約150㎞、鉄道で約1時間と近場にあり、最近イオンモールができたこともあって、今注目の都市の一つです。

 


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▲紹興の東湖にて

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 アップルパイなどりんごを使用したお菓子をあちこち探しているのですが、こちらでは思いのほか見かけません。やっと見つけたりんごタルトは、市内になんと50店舗近くある上海人に愛され続けている洋菓子店から購入。探し求めたりんごタルトの中は甘いゆるめのりんごジャム(ジャムというよりシロップに近いような…??)で、辛口コメントではありますが、個人的には甘すぎるのと、もっとりんごをふんだんに使うといいのに、と思ってしまいました。だから寧ろクルミがぎっしり詰まっている、くるみタルトの方が美味しかった☺ 


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▲りんごタルト(左)とくるみタルト

 

 上海も徐々にクリスマスムードが高まってきています。上海はあまり雪が降らないようですが、今年はホワイトクリスマスになるのでしょうか…。今年も残り少なくなりましたが、皆様どうぞよいお年をお迎えください。

 

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<筆者プロフィール>

中川慧美(Nakagawa Satomi)

大学3年生。中学時代はテニス部、高校時代は弓道部に所属。

今後さらなる発展が予想される、中国をはじめとした新興国での輸出入から販売・ビジネスを学ぶために留学を決意。官民協働プログラム「トビタテ!留学JAPAN 日本代表プログラム」に採択され、現在中国・上海市に留学中。

留学前半は語学習得を中心に、後半は並行して日系企業にてインターンシップ等の活動も予定している。

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