留学コラムの最近のブログ記事

新しいコラムが始まりました。

コラム「りんごを訪ねてニューヨークへ」、アメリカへ留学中の有馬さんに、現地でのりんごについてレポートしていただくコーナーです。


 

第1回 青森とニューヨーク

  はじめまして。この度トビタテ!留学JAPANに採択され、ニューヨークにりんごの調査のため留学しております有馬一輝と申します。私は2016年3月から翌年1月までニューヨーク州に留学し、語学学校に通いながら、現地の農園さんやりんご加工会社、ファーマーズマーケットを訪問し、大きくアメリカりんごの生産・流通・消費の3つについて学んでおります。また、日本のりんご産業にも取り入れることができる、アメリカりんご産業の良い点を探しております。これらを通して、アメリカへのりんご再輸出の可能性や、国内のりんご消費量拡大、生産者高齢化の問題解決策等について模索しております。

本コラムでは、私の留学序盤から順番に少しずつ、りんごについてお話させていただきながら、現在私の身の回りで起きていることについても触れていきたいと思います。またこのようなコラム等を執筆するのは初めてでありますので、温かい目で見ていただければ幸いです。

 

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まず、ニューヨーク州について少しお話ししたいと思います。

アメリカは、中国に次いで第2のりんごの生産量を誇る国です。そして私が主に活動しているここニューヨーク州は、アメリカの中でもワシントン州に次いで2番目に大きい産地となっております。ニューヨークという言葉を聞いて、
・Times Square(タイムズスクエア)
・Empire State Building(エンパイアステートビル)
などの摩天楼などを想像する方も多いと思いますが、実はニューヨーク市はニューヨーク州の右下のほんの少しで、もっと北上すると広大な自然が広がっております。(下の地図を参照ください)
北はカナダと接し、Rochester(ロチェスター)やBuffalo(バッファロー)などの町の近くは、五大湖の一つであるLake Ontario(オンタリオ湖)と接し、BuffaloからはNiagara Falls (ナイアガラの滝)に車で30分ほどで訪れることが可能です。

ニューヨーク市に関してもう少しだけ触れたいと思います。

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Googleさんの力をお借りして、青森とニューヨーク市のことを少し比較してみました。ニューヨーク市の面積は304.6mi2(789km2)で、その中には約850万人の人々が暮らしております。一方青森市の面積は318.4mi2(824.6km2)で人口は約29万人となっております。ちなみに青森県の全人口は約130万人となっております。(なお本データは参考程度にご覧下さい)
青森市より少し小さなところに青森市の約29倍の人々が生活しております。ちょっとゾッとしますね。
また緯度に関して、ニューヨーク市はN40° 43’に位置し、私が普段暮らしている青森市の浪岡地区のN40°42′とほぼ同じですね。また弘前もN40°36’とすごく近く、りんごの産地はニューヨーク市から少し北上したところに多いので、ニューヨーク州でりんごがたくさんとれる所以がわかりますね。
ちなみにニューヨーク市は別名「ビッグ・アップル・シティー」とも呼ばれています。

 

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ニューヨーク市は、元から住んでいる、いわゆるニューヨーカーと他の州からの人々、様々な国からの移民等で成り立っています。街中では英語だけではなくありとあらゆる言語が飛び交っております。またエリアごとに様々な国の文化が色濃く出ているところが数多くあり、とても興味深いものであります。

まずアメリカに来て一番驚いたことは、たくさんの人々が街中、地下鉄の中、学校、オフィス等でりんごを丸かじりしていることです。私もりんごは大好きで家ではよく丸かじりしていましたが、大学に持って行ってパクリといったことは一度もしたことがありません。アメリカ西部はわからないのですが、私が訪れたアメリカの東海岸の街ではどこでもそうでした。特に10代から20代の若者たちに多く見受けられる気がしました。

次にニューヨークのりんごの市場を少し覗いてみましょう。 

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近所のスーパー Key Foodsにて   Trader Joe'sにて

 

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Union Square Park 内のGreenmarket にて

 ニューヨークではほぼ全てと言ってもいいくらい、どこのスーパーでもふじりんごを見つけることができます。

 また陸奥もCrispinという名前で売られていたり、そのままMutsuで売られています。アメリカではほとんど袋掛けという作業をしないので、陸奥は青りんごとして人気の品種であります。

※ふじりんご、陸奥ともにアメリカ産です。

基本的に価格は1LBあたり何ドルといった表示がされています。このLBですが、パウンドまたはポンドを表しており、1ポンドは約0.45kgです。店によって前後しますが、大体1ポンドあたり1.99ドルが平均となっているようです。Trader Joe’sというオーガニック商品にも力を入れているスーパーでは、オーガニックとそうではないものに分かれており、一個あたりいくらというように売られております。
スーパーに並べられているりんごのほとんどは、ワックス加工が施されており異様にピカピカです。また見た目ははっきり言うと青や2番手、シブ・ヤケといった部類に属しそうなものがほとんどですが、それは一旦置いておき、改めて後日書くものとします。

 

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次に、余談ですがニューヨークの桜を紹介したいと思います。ニューヨーク市内でも4月頃になると公園等で桜を目にすることができます。こちらはセントラルパークでの桜の様子です。4月の上旬であったため少し寂しい様子です。


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桜を見て春の訪れを実感する人も多いと思います。私はいつも弘前公園で桜を拝ませていただいているのですが、今回はこういった形になりました。悪くはありませんが、やはり弘前公園のお城と桜を見ながら味噌おでんを食べたいものです。
お花見といったらお酒を飲みたくなるものですが、アメリカでは屋外での飲酒がものすごく厳しく、ニューヨークでも決められた場所以外での飲酒は罰せられます。この法律を掻いくぐる方法で最も古典的なものが、紙袋や黒い袋でビンや缶を隠すという行為です。公園や駅や道端などでよく目にする光景ですが、アメリカ等に観光を考えている方は、くれぐれも野外での飲酒にはお気をつけください。

 

 最後に、ニューヨークを身近に感じてもらえるようにニューヨークを題材にした映画を1本紹介してお別れとしたいと思います。今回紹介するのは「You’ve Got Mail」です。ご存じの方も多いと思いますが、ニューヨークが舞台で、若かりし頃のメグ・ライアンとトムハンクスによるインターネット、メールを通してのラブコメディーです。ラストシーンがなんとも言えない美しさを感じさせてくれます。ぜひご覧ください。

 

 

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<筆者プロフィール>
有馬一輝 (Arima Kazuki)
弘前大学 人文学部 4年 トビタテ留学Japan! 3期生 弘前南高校出身
高校まで野球部に所属
趣味 スノーボード スケートボード 料理 音楽・映画観賞

上海留学日記 番外編

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コラム「上海留学日記」、現地の生活やりんご事情について伝えてくれるコーナーです。

今回は番外編として、香港のりんご事情をお届けします!


 

番外編~香港のりんご事情~

 

ニーハオ!

今回は、上海留学中に仲の良かったイタリア人との女子旅で、香港を訪れたので、番外編として香港のりんご事情をお伝えします♪

香港は中国から自治が認められている特別行政区で、人口は700万人、面積は東京都の約半分です。香港ならではの華やかなネオンにド派手な看板、林立する雑居ビルや高層ビル…小さいまちにギュッと凝縮されたような、ごちゃごちゃ感が印象的です。観光や貿易に力を入れ、独自に経済発展してきました。

私が訪れたのは7月中旬。高温多湿で、常に汗だくでした。ただ地下鉄や建物の中は冷房が効きすぎているので要注意(゚д゚)!


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▲香港の夜を散策

 

日本の輸出りんごの9割以上が青森県産だと言われています。2015年の青森県産りんごの仕向地としては台湾77%(17,343トン)、香港14%(4,460トン)、中国6%(1,265トン)と中華圏の比率が多いのが現状です。香港への輸出量もここ2、3年増加傾向にあります。ということで、期待大でりんご探索スタート!

まず、高級百貨店にある地下スーパーでは、青森県産のふじ、王林、シナノゴールド、ジョナゴールドがきれいにパッキングされて、店頭に並べられていました。価格は1個あたり、28玉のものは34香港ドル(462円)、36玉の少し小さめのものになると29香港ドル(395円)です。

 

県産りんごの売り場面積はざっくりと【赤いりんご:黄(緑)色系りんご=1:3】。圧倒的に黄色りんごの占める割合が多いのですね!香港は関税フリー、植物検疫も必要ないということで、他国から赤いりんごがたくさん入ってくるので、日本の黄色系(緑系)のりんごが好まれるようです。

※余談ですが、価格の話題が出ましたので、通貨についてのオモシロ情報。香港の通貨単位は「香港ドル(HK$)」です。新10ドル紙幣と硬貨は香港政府が発行しているのですが、それ以外の紙幣は市中にある代表的な3銀行が発券しています。額面ごとに色は統一されているものの、それぞれ違うデザイン、というところもユニークだな~と思います。

 

参考までに、高級スーパーでの日本産りんごの価格に加えて、他国産のりんごの価格もご紹介します。やっぱり日本産は高級品だなぁ…と感心しつつも、フランス産のグラニースミスやチリ産のピンクレディも36玉の日本産りんごと互角なことに驚きです。


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さらに、高級スーパーでは、青森県産りんごジュースも並んでいました。価格は1本(720ml)で100~170香港ドル(1300~2300円)。海外のものも沢山陳列されていましたが、その中からオーストラリア産のグラニースミスアップルジュースとアメリカ産のアップルジュースをチョイス。前者は酸味が非常に強く、どこか炭酸の抜けたシードルを思い起こさせる後味で、後者は甘味が強く感じられました。

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▲左:グラニースミス アップルジュース(オーストラリア) 37香港ドル(503円)/本(350ml)
▲右:100%アップルジュース(アメリカ) 15香港ドル (204円)/本(240ml)

 

道を歩いていると、日本産(青森県産はCA冷蔵庫で長期貯蔵され、通年供給できる仕組みが整っていますので、この時期にあるのはおそらく青森県産かな?)の王林を見つけたので購入しました。少し柔らかくなっていましたが、甘く、味はのっていました(^^)

コンビニの店員さん(年配・女性)は私が王林を抱えているのを見て、「日本のりんご、とっても美味しいよね!よく買うわよ~!日本で食べるともっと美味しいんでしょ?」

消費者の「美味しい」という声を直接聞けたことが何より嬉しくテンションもアップ⤴⤴

上海では日本のりんごは高級・日系スーパーでしか見かけませんでしたが、香港では路上販売もされていて、より幅広い人に浸透している気がします。


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▲路上で果物や野菜を販売


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▲路上で販売されている果物

 

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▲中心部の路上で販売。日本産「王林」15香港ドル(204円)/個

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▲郊外にいくと、日本産「王林」10香港ドル(136円)/個。

 

旧ポルトガル植民地である、マカオでも見つけました、青森りんご!ほ~んと、同郷の友達に会ったように嬉しくなります。

価格は1個12香港ドル(163円)。

ちなみにその隣にあるアメリカ産のガラは3個で12香港ドル(163円)、1個あたり4香港ドル(54円)です。価格だけでみると3倍も差がありますね~!

※マカオの通貨は「マカオ・パカタ」ですが、香港ドルも多く流通しています。(バスでの精算も屋台でも香港ドルOK、香港ドルの方が主流なのでしょうか…)


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▲マカオの路上で販売されていた青森県産王林(右)とアメリカ産ガラ(左)

 

フリーポートの香港では、前述のとおり世界各国から様々な商品が入ってきます。大いに期待がもたれる市場でもありますが、同時に、他国産の競合商品が多い市場でもあります。青森県産りんごのポジションが揺らぐことのないよう、そして中華圏や近年成長が著しい東南アジアでの存在感も益々高まる兆しを感じます。

多くの消費者に県産りんごの美味しさが届きますように(^^)v

 

※2016年7月15日現在 1香港ドル=13.59円で換算

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<筆者プロフィール>

中川慧美(Nakagawa Satomi)

大学4年生。中学時代はテニス部、高校時代は弓道部に所属。

今後さらなる発展が予想される、中国をはじめとした新興国での輸出入から販売・ビジネスを学ぶために留学を決意。官民協働留学支援制度「トビタテ!留学JAPAN 日本代表プログラム」に採択され、中国・上海市に留学をした。

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最終回 だ~いすき上海♪

 

 中国は春節を迎え、新年の始まりをみんなでお祝いするムードに包まれています。9月の国慶節の時「バンバンバン」という音が爆竹の音であることを知らず、「えっ銃声?!」と青ざめた記憶がありますが、大気汚染や火災を防ぐため今年からは市中心部にも範囲を広げ、花火や爆竹を禁じる条例が施行されています。中国で携帯電話を購入したため私にも禁止を促すメールが届きました。そして、春節の連休期間は地方から来ている多くの人が帰省したり、ほとんどの個人商店が休みということもあり、通常の賑わいがなく静寂さに包まれた感じです。とはいっても上海を訪れた観光客は過去最多、春節連休7日間で400万人を超えたようなので、観光地は賑わっていたんですね。ちなみに、海外にはこれまた過去最多の約600万人が出かけ、渡航先は順にタイ、日本、韓国となっています。

 そうそう、大晦日の2月7日には中国版紅白歌合戦が流れていましたよ。年越し料理を食べたり、お年玉をあげたりと春節の過ごし方は日本と似ている部分も多いです。


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▲市内では爆竹を禁止する横断幕が掲げられています

 

  前述の通り、帰省する人も多いので、上海市内にいるのはほぼ上海人。地下鉄に乗っても、町を歩いても上海語がいつも以上に聞こえてきます。中国には大きく分けて7つの方言があると言われ、北方方言を基礎とする標準語を「普通語」と呼んでいます。上海にも方言(上海語)がありますが、これがかなり難しい…。例えば、「こんにちは」を普通語では「ニーハオ」といいますが、上海語では「ノンホウ」になります。普通語とは漢字も異なるようですが、上海人は音で上海語を覚えるんだとか。私には全く分からず、上海語で話しかけられた際にはお手上げです。上海の地下鉄の自動アナウンスは普通語と英語のみですが、路線バスの車内放送には普通語、英語に加え上海語が流れます。青森にも津軽弁の自動販売機があるように、公共交通の自動アナウンスにも方言を取り入れても面白いのでは、なんて思ってしまいます。路線バスといえば、時刻表がないのが不便でなりません。大通りでは5~20分おきに1本は来ることがほとんどですが、時々同じバスが立て続けに来たり、待てども待てども来ない~ということもあります。急いでいるときは時間が読めないので焦ってしまいますが、時間に縛られずあくせくしない日常もいいな~と路線バスでの移動も個人的には大好きです。


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▲春節風景①:「静安寺」へお参りに

 
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▲春節風景②:豫園

 

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 デパートに行くと、南国フルーツが並んでいて、思わず手に取ってしまいます。パパイヤやドラゴンフルーツ、ドリアン、そして珍しいのが「釈迦頭」というフルーツです。見た目がお釈迦様の頭のようなので、この名前が付けられたんだとか。別名バンレイシ、シュガーアップルとも言われています。原産地は中南米ですが、私が買ったのは台湾産。非常に甘味が強い、追熟性の果物です。そうとは知らず、熟さないまま冷蔵庫で冷やしてしまい、食べ方を間違ってしまいなーんてもったいない…!


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▲釈迦頭(写真右が断面図です)

 

 続いて、休日に友人たちと博物館に行く途中で通った公園での出来事です。賑やかだな~と思いながら、傘がずらりと並べられている光景に目を奪われました。親たちは我が子のプロフィールを傘に貼り、結婚相手を探しているのです。例えば、「結婚相手募集、性別、年齢、身長、出身、学歴、職業、年収」など。そして相手に要求する条件に、「出身や年齢、学歴、身長」の他「性格がいいこと、目鼻立ちが整っていること、太っていないこと、両親が健在であること」などと書かれています。中国では「一人っ子政策」の影響で男性の数の方が女性より多く、性別のアンバランスと若年人口の減少により様々な問題も起きているようです。最近一人っ子政策を撤廃し、全夫婦に第二子までを認める「二人っ子政策」が施行されるというニュースが日本でも報じられたのではないでしょうか。それにしてもユニークな婚活形態に驚愕でした。


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▲両サイドには傘がズラリ。

 

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 あっという間に帰国日が迫り、このコラムも最後となります。

 上海は右を見れば高層ビル、左を見れば昔ながらの趣深い家…というように古いものと新しいもの、東洋と西洋が混在する国際都市です。同じアジア人として容姿が似ているせいか、私自身溶け込みやすく、中国人に見間違われ、道を尋ねられることもしょっちゅうありました(笑)。日系のスーパーや飲食店も多いので利便性に富み、非常に住みやすくまたエネルギッシュなまちで滞在すればするほどその魅力にハマってしまいます。若干気になることと言えば、空気が悪い日もあることと物価が高い、ということくらいでしょうか。ローカルな店は学生に優しい値段なのですが、衣服やレストランなどは円に換算すると日本の方が安いのでは、と思ってしまいます。「中国はどんどん物価が高くなってきてるのよ、日本は給料も高いでしょ?でも中国は違う」と嘆いている人もいました。(豊かになる一方で歪みが生じているのは中国に限ったことではないと思いますが…。)

 中国のマイナスイメージに繋がる報道も耳にしますが、それらを一方的に信じるのではなく、まずは自分のファインダーを通して理解し合うことが必要なのではないでしょうか。短期間ではあるものの、中国での生活を通して感じたのは、日本に興味を持ち、とても親切で友好的な人たちが多いということです。地域や年齢で温度差はあると思いますが、少なくとも私の周りに反日感情を表している人はいませんでしたよ。今後も両国にとって良好な関係を維持されることを切に願うばかりです。

 また「青森県人会」やインターン先では、異国の地で活躍するパワフルな方々との出会いを通じて刺激をもらうことができ、それらの出会いや周りの方々に支えられたお陰で上海生活を満喫できました。 これまでお世話になりました方々、そして本コラムをご覧下さった方々には感謝の気持ちが尽きません。ありがとうございました。謝謝!

 

 青森りんごが中国で、そして世界で食されることを願って。

 

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<筆者プロフィール>

中川慧美(Nakagawa Satomi)

大学3年生。中学時代はテニス部、高校時代は弓道部に所属。

今後さらなる発展が予想される、中国をはじめとした新興国での輸出入から販売・ビジネスを学ぶために留学を決意。官民協働プログラム「トビタテ!留学JAPAN 日本代表プログラム」に採択され、現在中国・上海市に留学中。

留学前半は語学習得を中心に、後半は並行して日系企業にてインターンシップ等の活動も予定している。

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第四回 海を越えると贅沢品

 

 新しい年がスタートしましたが、中国では旧暦のお正月=春節を盛大に祝うせいか、お正月ムードはそれほど味わえません。クリスマスとお正月を一緒に祝うといった感じです。

 今年は申年ですね。十二支といえば、私は年賀状を書くときくらいしか登場せず、希薄になっていると感じますが、そもそも十二支は、中国が起源だと言われています。十二支の中で最後に出てくる「亥」は日本ではイノシシを意味しますが、中国ではブタを意味します。だから中国語で「猪肉」と書くと「ぶた肉」の意味になるんです。十二支に登場してくる動物が国によっては「牛」が水牛になったり、「卯」がネコになったりしているところもあるようです。

 今ネコが登場しましたが、ネコといえば当地ではよく野良猫や野良犬を目にします。道端や店の中で、置物のようにじっと座っているネコちゃんもいれば、いきなり目の前を横切ったり、スーパーのレジ下から突然出てくるネコもいて、驚いて思わず「うわっ!」と声を出してしまうときもあるくらいです。いつか「猫ふんじゃった♪」そんな予感が…(^^;)(笑)


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▲我が物顔で不法占拠。しかもお店の入り口を塞いでるんです。店員さんが怒っても動じない。

 

 少し遡ってクリスマスに場面を移しましょう。若者を中心に、クリスマス文化も浸透してきています。日本ではクリスマスを過ぎるとすぐお正月モードに突入ですが、中国ではクリスマスが終わった後もツリーが撤去されずに飾られています。ちなみに私の寮でも1月末まで飾っており、時差ボケならぬ時期ボケを感じながら浸っておりました。クリスマスイヴには平安でありますように、という気持ちを込めて、りんごをプレゼントしたり食べる習慣があるんです。店頭にはリボンが付いていたりギフト用の箱に入れられたりんごが何段にも積み重ねられ陳列されています。ラッピングひとつでバラの花束に負けず劣らず?粋な姿にへ~んしん!!りんごも工夫次第でこんなにも素敵に生まれ変わるのですね。


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▲友人からもらった切り絵のメッセージカード。真ん中にサルがいるのわかりますか?

 

最近立ち寄った果物屋ではクリスマス用の文字入りりんごがまだ売られていました。中国国内産のふじで、値段は13.8元/500g。2つ買っても17元でした。着色がまばらでしたが、食べるのが勿体なくずっと飾っておきたかったのですが、りんごの味が落ちないうちに私のお腹に入れました。歯ごたえ抜群、味にも大満足でした。

 この時期の上海市内の高級スーパー・日系スーパー店頭には、中国国内産のふじをはじめ、アメリカ産のenvy、そして青森県産のふじ、王林、金星、むつ、世界一、千雪などが並べられています。サイズや等級も異なりますが、同一店内では青森県産りんごの価格は圧倒的に中国国内産・他国産のものより高くなります。ややアバウトですが、こんな感じです。(2016年1月9日現在【1元=17.8円】で換算)

 

金星  (青森県産) 25~40元/個 (445~712円)
王林  (青森県産) 20~70元/個 (356~1,246円)
世界一 (青森県産) 150~230元/個 (2,670~4,094円)
千雪  (青森県産) 70~90元/個 (1,246~1,602円)
ふじ   (青森県産) 15~30元/個 (267~534円)

 

 先日、青森りんごが無性に恋しくなり、一個15.8元(約280円)のものを購入。県産品にしては中国でこの価格はかなり安いほうです。産地のシールも貼ってあり、見た目はばっちり。糖度もあり、味には問題なかったのですが、欲を言えば、もう少し硬度がほしかったかな…。店舗に入荷してから日にちも経っていたのか、そこでの貯蔵管理に問題があったのかはわかりませんが、期待が大きすぎただけにちょっと残念でした。それでもやっぱり青森りんごは格別の美味しさです。

では参考までに、果物市場でのりんごの卸売価格はどうなっているかというと、例えばこのようになっています。

 

世界一 (中国・山東産)  7玉   90元 (1,602円) 一個あたり 12.9元(229円)
世界一 (青森県産) 11玉 450元 (8,010円) 一個あたり 40.9元(728円)
王林 (青森県産) 36玉 580元 (10,324円) 一個あたり 16.1元(287円)
王林 (青森県産) 40玉 380元 (6,764円) 一個あたり  9.5元(169円)

 

 やはり流通コストなどがかかると、当然青森で手に入る値段で…という訳にはいきませんよね。


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▲文字入りりんご

 
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▲私が購入したのはこの二つ。両方ちょっと傾いてますが…(笑)
左:「恭喜発財」お金儲けができますように、の意。お正月のあいさつの言葉。
右:「平安」平安でありますように、の意。

 

 あらゆる国で異常気象が問題になっているようですが、先日、上海の中心部では36年ぶりの寒さとなる-7.2℃を記録しました。厳しい寒さに包まれている日もありますが、雪はそれほど降らないので、弘前での豪雪を思い出すと過ごしやすく感じてしまいます。2月8日から始まる春節に向けて、上海市内は大荷物を抱えて地方に帰省する人が徐々に増えてきています。ビッグイベントを前に私もわくわくしています。

 

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<筆者プロフィール>

中川慧美(Nakagawa Satomi)

大学3年生。中学時代はテニス部、高校時代は弓道部に所属。

今後さらなる発展が予想される、中国をはじめとした新興国での輸出入から販売・ビジネスを学ぶために留学を決意。官民協働プログラム「トビタテ!留学JAPAN 日本代表プログラム」に採択され、現在中国・上海市に留学中。

留学前半は語学習得を中心に、後半は並行して日系企業にてインターンシップ等の活動も予定している。

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コラム「上海留学日記」、現地の生活やりんご事情について伝えてくれるコーナーです。


 

第三回 学生生活のあれこれ

 

 語学学校の中間試験も終わりました。試験期間中、ちょうど体調を崩してしまい、さすがにこの時ばかりは母が恋しくなりました。上海に来てから初めてのホームシック到来です。今はもう復活。

 平日の午前中は大学の語学学校に通っています。生徒数は今期(9月~1月)、各国から約600人、うち日本人は約1割です。大学生をはじめ、既卒者、主婦、ビジネスマンなど年齢や職種は様々です。私のクラスは、32人と少々多く、半数はイタリア人と韓国人で占めています。授業では文章の読解やディスカッション、リスニング練習など全て中国語で行われます。交流を通じて日本人として自国のことをもっと知らなければ、とひしひしと感じています。国際色溢れるクラスで、向学心旺盛な仲間たちに刺激をもらいながら、相互理解力も培っている最中です。


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▲語学学校

 
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▲授業の様子

 

 午後は選択科目(発音と朗読、二胡、切り絵など)やクラブ活動(太極拳や多言語交流など)もあり、中国の伝統文化や中国語のスキルアップを図りたい人のためのカリキュラムもあります。私も中国文化を体験したく、太極拳にチャレンジ。太極拳とは中国武術の一つで、多くの流派があります。足腰の筋肉が強くなり怪我をしにくくなったり、腰痛や肩こりにも効果的とか。ゆっくりとした動作を深呼吸に合わせて行うのが特徴で、一見簡単そう!と思いましたが、実際やってみると、奥が深く、思いのほか疲れました。全身に気が巡らされるようで、身体も芯から温まり軽くなる感じ。朝から太極拳をやったり体を動かしている人が多く健康意識も高いようです。手軽にできるので少しは体に覚えさせて帰りたいのですが、時間が合わず中々参加できないのが残念でなりません。

 学生食堂はいくつかあり、場所によって値段も少々異なりますが、安いものだとご飯とおかず2品でも100円台から食べられます。これほど安い理由は、元々食材が安いからという理由だけではなく、政府から補助金が出ているからだそうです。近隣の住人たちもマントウや肉まんを持ち帰ったり、食事をしに来たりと利用しています。中国の主食について大別すると、小麦やとうもろこしの生産の多い北方ではマントウ・餃子・麺類など小麦で作られたものが中心、インディカ米の生産が多い南方ではお米やビーフンなどが中心となっています。とはいっても今ではあらゆるものが食べれますが。 

 
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▲学生食堂での昼食①
(かぼちゃと枝豆の炒め物、茄子とタケノコの煮浸し)

 
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▲学生食堂での昼食②
(左から緑豆粥、豆腐の炒め物、ゴーヤの炒め物)

 

 最近食堂で面白いとうもろこしに出会いました。中国語ではとうもろこしを「玉米」と書きます。私の知っているとうもろこしとは大きく異なり、モチモチした食感と味にびっくり。少し厚めの粒の皮の中にもち米が入っているような感覚です。食べて納得、まさに文字通り「玉の米」。すごく美味しいというわけではないのですが、なぜか一口食べればハマってしまいそうな、衝撃を受けたとうもろこしでした。 


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▲玉米
粒の中にはもち米が入っているかのよう

 

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 先日、学校主催のフィールド・トリップに参加し、上海市から少し足を伸ばして、浙江省(渓口・紹興・寧波)に行ってきました。浙江省は上海の南に位置し、中国の沿岸諸省の中でも先進的な省の一つとされています。特に寧波市は、世界でも有数の港湾都市として商工業が発達している一方、国家歴史文化名城に指定されている、古い歴史を誇るまちです。魯迅故居、東湖風景区、前童古鎮などの観光地もそれぞれ趣深く、昔ながらの素朴な光景に足を止めてしまいます。雪山では立ち込める霧と断崖絶壁の風景に山水画が重なるようです。その地まではバスを乗り換えて行ったのですが、山を下るのになぜこんなにスピード出すの?と思うほど、乱暴な??運転にハラハラ。まるで絶叫マシーンに匹敵するようなスリリングを味わい冷や汗ものです。上海でもいつも思うのですが、縫うように走らせる中国人ドライバーの運転にちょっと感心しつつも、運転マナーには唖然とするときもあります。方向指示器を出さずに車線変更したり、クラクションは鳴りっぱなし、渋滞時、救急車も交差点付近で身動きがとれない状況をみると、交通マナーがもう少ししっかりしていればと心底思います。信号もあってないようなものなので、横断するときは気を付けるべし。

 

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▲上海市近郊の都市嘉興(かこう)と寧波市を海の上で結ぶ全長36キロの橋。世界一長い海上橋なんですよ!

 

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▲渓口の雪山から
  ▲寧波の前童古鎮にて 只今洗濯中

 

 ところで、上海では多数点在していたコンビニも、宿泊先のホテル周辺を探しても見当たらず、やっと見つけた「便利店」(コンビニを意味する)には少々の飲料、スナック、たばこしか売られていませんでした。情報によれば、今春、浙江省にローソンが外資系コンビニとしては初めて寧波市に4店舗出店しているようです。地方都市にもコンビニの波が押し寄せて来ているようで、まだまだ成長の段階にあると感じます。また、来年1月下旬には青森と杭州(浙江省の省都である杭州市)を結ぶ路線が就航するとのこと。杭州市はクラスメイトの多数が訪れており、よく勧められます。杭州は上海の南西約150㎞、鉄道で約1時間と近場にあり、最近イオンモールができたこともあって、今注目の都市の一つです。

 


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▲紹興の東湖にて

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 アップルパイなどりんごを使用したお菓子をあちこち探しているのですが、こちらでは思いのほか見かけません。やっと見つけたりんごタルトは、市内になんと50店舗近くある上海人に愛され続けている洋菓子店から購入。探し求めたりんごタルトの中は甘いゆるめのりんごジャム(ジャムというよりシロップに近いような…??)で、辛口コメントではありますが、個人的には甘すぎるのと、もっとりんごをふんだんに使うといいのに、と思ってしまいました。だから寧ろクルミがぎっしり詰まっている、くるみタルトの方が美味しかった☺ 


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▲りんごタルト(左)とくるみタルト

 

 上海も徐々にクリスマスムードが高まってきています。上海はあまり雪が降らないようですが、今年はホワイトクリスマスになるのでしょうか…。今年も残り少なくなりましたが、皆様どうぞよいお年をお迎えください。

 

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<筆者プロフィール>

中川慧美(Nakagawa Satomi)

大学3年生。中学時代はテニス部、高校時代は弓道部に所属。

今後さらなる発展が予想される、中国をはじめとした新興国での輸出入から販売・ビジネスを学ぶために留学を決意。官民協働プログラム「トビタテ!留学JAPAN 日本代表プログラム」に採択され、現在中国・上海市に留学中。

留学前半は語学習得を中心に、後半は並行して日系企業にてインターンシップ等の活動も予定している。

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