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Vol.8 --- リンゴがテーマのレストラン

 パリには、リンゴをテーマにしたレストランがある。「ポムズ」だ。
 リンゴは、ジュースやジャム、お菓子はもちろん、シードルやカルヴァドスなどのお酒、さらに料理のソースの隠し味やアクセントにも使えるなど、幅広い用途のある食材。
 これに着目し、「ポムズ」では、様々な形でリンゴのおいしさを提案している。

リンゴがテーマのレストラン「ポムズ」

 サバのマリネ&コールラビのサラダに、青リンゴ“グラニースミス”の薄切りでさわやかさとシャキシャキ感を演出。
 ポモー(リンゴの甘口アルコール)で味付けしたフォアグラに、リンゴのチャツネ。牛肉と編み笠茸にポモーを使ったコクのあるソース…。料理のお供には、もちろんワインではなくシードルを楽しみたい。

食事の値段は2皿29ユーロ日本円で約3,800円。3皿(前菜、主菜、デザート)39ユーロ日本円で約4,400円で提供されている。
食事の値段は2皿29ユーロ日本円で約3,800円。3皿(前菜、主菜、デザート)39ユーロ日本円で約4,400円で提供されている。

 デザートはリンゴが大いに活躍する場。
 チョコレートのトロトロケーキは中にリンゴをしのばせて、ポモーのアイスクリームを添える。
 焼きリンゴにはクッキーとヴァニラアイスクリームをあわせて提供。

デザートはリンゴが大いに活躍する場

 ブルーベリーをそえたチーズケーキは、リンゴのカラメリゼ付き。
 そして、カルヴァドスをかけてフランベするクレープ。

デザートはリンゴが大いに活躍する場

 食材店もかねており、生のリンゴを筆頭に、無添加のリンゴジュース、リンゴのチャツネやジャム、シードル、カルヴァドスなどのリンゴ酒なども販売。
 ランチ&ディナーだけでなく、朝食やティータイムもオープンしている。
 リンゴをおいしく楽しむ場であると同時に、リンゴについての知識も深められる、リンゴ啓蒙の場でもある「ポンズ」。パリでも人気のレストランの一軒だ。

Pomze
Pomze
109 bd Haussmann 75008 Paris
+33 1 42 65 65 83
http://www.pomze.com/PomZe/article.php3?id_article=80

(2013/5/17)

加納 雪乃
Yukino Kano

神奈川県出身 パリ在住。
専門はフランスの食文化、バレエ。
サラリーマン時代に、95~97年、パリ事務所の駐在員として初めてフランスに滞在。 フランスの食文化の魅力に感動し、その魅力を広く伝えたいと思うようになり、帰国後しばらくしてから退社。 改めて自分で渡仏し、2000年からライターとして活躍している。
著書:「パリオペラ座バレエと街歩き」「パリ スウィーツの話」(ともに集英社 be文庫にて発売中)

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