大学生と地域企業との連携プロジェクト 第5回(最終回)

投稿者: | 2018年12月26日

弘前大学人文社会科学部のビジネス戦略実習の一環で始まった、地域企業との連携プロジェクトの最終回です。

前回までの記事はこちら ⇒ 第1回第2回第3回第4回

最終回となる今回は、学生たちがこれまで取り組んできたプロジェクトの、最終報告会の内容をご紹介いたします。

プロジェクトの課題テーマは「りんご生産量・栽培面積拡大プロジェクト」。
どうしたら新規就農者が増え、『りんご生産者』が魅力的な職業となることができるかを、学生の視点で考えていくというものです。

学生たちはこれまで、栽培方法や形態の違うりんご生産者を何軒か訪問し、それぞれ職業としての現状を聞き取りしたり、弘前大学人文社会科学部の学生を対象にアンケートを行ったりしてきました。

現在のりんご産業は、需要は増加(海外需要の増加)しているのに対して、供給が低下(生産量栽培面積の減少)しているのが現状です。
供給低下の原因には、高齢化による人手不足や後継者不足問題があります。

 

そこで、新規就農者の増加のため、りんご生産者になりたくなるような理想のりんご生産者モデルを調査、考案しました。
以前行ったアンケート結果から、
・りんご生産者に興味を持っている数パーセントの人を引き込む
・資金を貯めつつ、知識・技術を身につけられる環境が必要
・特別な技術をあまり必要としないもの
を主に重要と考え、モデル像を考えました。

 

モデル像1~雇用形態モデル~
雇用就農という形態から、知識や技術を学びながら資金を貯め、同時にコミュニティ形成もでき、独立を目指せる。

 

 

モデル像2~高密植栽培モデル~
苗木を植えた翌年から収穫可能で、収穫量が安定する。作業のマニュアル化が可能で特別な技術をあまり必要としないことから、新規就農者でも取り組みやすいなど、メリットが多い栽培方法。ただし多額の初期費用がかかるというデメリットもある。

 

 

以上2つのモデル像を考えてくれた学生たちですが、これらを実際にPRするためには、土台となるものがなければなりません。雇用形態モデルをとれる生産者は現状ではあまりなく、高密植栽培モデルについてもまだ青森県では試験的な段階でもあります。今回のプロジェクトも、あくまで実習の一環で行われたものです。

しかし、このプロジェクトから、学生たち、つまり若い人たちのりんご生産者に対するイメージを知ることができ、少なからず興味を持っている人がいることなど、連携企業の弘果総合研究開発㈱にとっても様々な発見があったようです。

学生たちにとっても、プロジェクトを始めた時と今では、りんご生産者に対するイメージが変わり、就農予定はなくとも何かしら関わりを持ちたいと話していました。

 

今後、今回のプロジェクトで得た情報を活かし、若い人がりんご生産者になりたいと思えるような魅力的な職業となるよう、青森のりんご産業全体で考えていけたらいいのではないでしょうか。
その結果、将来なりたい職業ランキングに『りんご生産者』がランクインされる位、人気職業となれば嬉しく思います。今回のプロジェクトは、その第一歩となったのではと感じました。

 

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