2021年も残すところあとわずかとなりました。
りんご大学では、今年も様々な情報をお伝えしてきましたが、今年一年の締めくくりとして、2021年産青森りんごについて振り返ってみたいと思います。


4月中旬までは暖かかったのですが、それ以降は気温が低い日もあり遅霜が発生しました。
さらに今年は雨が少なく、観測史上最少の降雨量でした。

そのため、凍霜害による「サビ」や雨不足による小玉傾向となり、弘果弘前中央青果㈱に入荷したりんごの数量が減少いたしました。
「今年は数が少ない」「今年はサビ果が多い」などという声をよく耳にしたものの、弘果市場に入荷されるりんごを見ると、大玉で高品質のものも数多くみられました。
11月8日には13万箱を超える入荷数量もあり、やはり生産者さんの努力と栽培技術の高さに感心させられます。
台風の被害もなく、小玉傾向だというものの、非常に食味の良い美味しいりんごに仕上がりました。


輸出の方は今年も好調で、大玉の「トキ」が人気ですが、「ふじ」「大紅栄」などもたくさん輸出されています。
春節以外での家庭消費が定着していることから、輸出量、販売金額ともに前年を上回りました。

コロナ禍で昨年は中止された「りんご花まつり」や「りんご品評会」は、しっかりとした感染対策をしたうえで開催され、マスク・消毒・検温が日常的に行われるようになり、弘果市場での競売も活気にあふれていました。


28日(火)には今年最後のりんごの競売「りんご止市」が行われ、いつものように競り人の威勢のいい掛け声が響き渡り、2021年の競りを締めくくりました。

2021年産のりんごはすべて収穫を終え、生産者の皆さんは一息ついているところですが、貯蔵性の高い有袋栽培のりんごは冷蔵保存され、来年の夏頃まで新鮮なものが食べられます。

2022年も美味しい青森りんごが皆様のお手元に届きますように。
2022年もりんご大学をどうぞよろしくお願いいたします。
2021.12.29 りんご大学スタッフ一同


