会津宏樹の
りんご高密植栽培日記

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青森県板柳町でりんご栽培をしている40歳。
就農14年目の2021年に、初めて高密植栽培に挑戦!
今までとは勝手が違う栽培方法だから、感想や取り組みについて綴ります。

改善
2026.3.6

りんご農家仲間から高所作業台をタダ同然で頂きました。
今年から割と高い部分の枝の誘引もあるし、
オークションサイトなどで高所作業台を探していました。
よく先輩から「梯子一段上る時にもコストが掛かってる」
というお話を聞いていましたが、
まさかこれほど作業性が上がるとは…。
丸葉栽培だとそんなに使えないだろうな、
と思っていましたが、
余程低樹高で込み合った樹形じゃない限りは、
梯子に上るよりも圧倒的に楽だし早いと感じました。
特にワイ化栽培との相性は抜群で、
梯子で誘引をやっていたらと思うとゾッとします。

そしてこちら。
とあるホームセンターで販売されているキャリーカーに、
天板を付けたものです。
このキャリーカーに手カゴや、
そのままコンテナを載せて収穫するスタイルで収穫しています。
一番遅い収穫方法が、
手カゴを持って、
片手で収穫していくスタイルだと思います。
そして最近だと手カゴホルダーを使って手カゴを胸前にかけて、
両手で収穫するスタイルが流行っています。
両手を使う分倍早いですからね!
がしかし、
これでも「腰に負担が掛かる」というので、
使わない方がいます。
手でずっと持つのも負担、
胸に掛けてるのも負担、
という方には、
このキャリーを使った収穫方法がオススメです。
うちでは下枝はこのキャリーで収穫してもらっています。
身体的負担も少なく、
両手で収穫できるメリットが大きいです。
コンテナ収穫の場合は、
20kgのコンテナを持てないといけないので、
筋力に自信がなかったりする場合は
オススメできないかもしれません。

高密植栽培での収穫は、
下枝は2人1組で運搬車にコンテナを載せて収穫しています。
満タンになったら選果する場所にもっていって下すスタイルです。
上枝の場合は高所作業車にコンテナを載せて、
トラックで通路に入って回収していきます。
高所作業車は遅いので、
選果する場所まで持っていくのは時間が掛かりますので。

今でもこの収穫の仕方がベストだとは考えていません。
もっといい方法があるはずだと思っています。
この考えは就農当時から変わっていません。
毎年収穫方法は何かと工夫しています。
その年の最適解が必ずあるはずです。
もちろん無限に作業機械を買えるのであれば、
正解を導きやすいでしょう。
しかし、規模も持っているお金も品種構成もみんな違います。
傾斜地で同じやり方をやろうとしても難しいでしょうし、
これがみなさんの最適解ではないと思います。

改善は自分の考えでいろんな規模で始められます。
大きな機械を購入することで、
大きな改善を得ることが出来ます。
しかし小さな改善こそ本当は大事で、
その小さな改善で一円一秒の無駄を削っていくことは、
低コストでできるはずです。
考えて想像して実践してみることで、
実は大した改善にならないこともあるでしょう。
でもその経験は失敗ではなく、
上手くいかなかったという結果にしか過ぎません。
きっと自分の農園にも、どんな仕事でも、
もっともっと改善することがあるのではないのでしょうか?

阿部梨園さんという栃木の梨農家さんが、
『阿部梨園の知恵袋』というサイトを立ち上げていて、
そのサイトには阿部梨園さんがこれまで改善してきた
細かな改善がたくさん載っています。
ぜひ覗いてみてください!

PROFILE
会津宏樹のプロフィール

板柳町のりんご農家(アルファーム)。

22歳の時に祖父の跡を継いで70aのりんご畑からスタートし、現在2.4ha。

全国農業青年クラブ連絡協議会(4Hクラブ)63代目会長、
農水省の働き方改革委員や西北五地域活性化委員も務める。

4Hクラブの研修で長野県に行った時に、高密植栽培を見て興味を持つ。

現在農業に興味のある県外の大学生のファームステイを受け入れており、
りんごの現場を体験させたり、青森を知ってもらう活動をしている。

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