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収納
2024.6.20
![](/play/diary/img/column10/diary_column10a.jpg)
高密植栽培も3年目を終えました。
3年目を終えて、、、
まぁ鳥の食害の多かったこと。。。
これは高密植だからではありませんが。
5aで32箱収穫できましたが、
うち6箱は鳥害を含めると加工等級でした。
植えて3年目で32箱の収穫は、
とても多いように思えますが、
高密植栽培だと少ない方だと思います。
2022年にあった大雨の影響で、
木が衰弱したことが収穫量減少の原因でしょうか。
![](/play/diary/img/column10/diary_column10b.jpg)
高密植栽培を同時期に始めた仲間たちのデータを見て
一番驚いたことは、、、
りんごの硬度だ。
高密植栽培のりんごは柔らかくなりやすいと思われている。
自分もそう思っていました。
高密植栽培のりんごは長期保存に向かないから
青森での栽培は向かないと。
しかし測ってみると、変わらないどころか、
全体平均を見ると硬いようです。
ちなみに2023年度産では、
蜜入りと糖度は丸葉やワイ化栽培の方が良かったようです。
もちろん個体差はあるので、
一概にどちらの方が良いとか悪いとかの判断はできません。
年によって逆になることもあるでしょうし、
年数が経つと変わるかもしれません。
いろんなデータを見て、検証していくことが大切です。
高密植栽培は作業時間や収穫量などもデータが取りやすい。
体感では丸葉とワイ化栽培と比べて楽ではあります。
特にほとんどの作業が素人でもできることが大きいです。
数年携わって剪定も覚えている農家であれば、
より楽に感じると思います。
それだけ求められる技術レベルは低いです。
![](/play/diary/img/column10/diary_column10c.jpg)
でもこの『体感』 『感覚』というものが
今までの農業の弱点というか
発展を遅らせていた一つの要因だと思います。
自分が前に所属していた4Hクラブという組織で
プロジェクト発表という農業者自身が課題を解決して
発表する大会があるのですが、
全国大会レベルになると必ず数値化されて、
売上アップや労働時間の減少などは当たりまえ。
普及性があるかどうかも審査基準で、
素晴らしい発表には農林水産大臣賞が授与されます。
そんな組織におったもので、
データ化数値化というものはとても重要に思えます。
やる前にこれ知ってたら!!
ってことが社会に出てから知ることが
多くあると思います。
親や学校では全て教わりません。
小学生に対しての職業紹介の時に、
どれだけの子供に響いたかはわかりませんが、
『 「調べる力」が大事だ』
ということを最後に伝えました。
感覚で仕事をすることも良いのですが、
言語と数字はとっても大切だと思います。
まだまだ感覚で仕事をしていることが多いですけどね。。。
PROFILE
会津宏樹のプロフィール
板柳町のりんご農家(アルファーム)。
22歳の時に祖父の跡を継いで70aのりんご畑からスタートし、現在2.4ha。
全国農業青年クラブ連絡協議会(4Hクラブ)63代目会長、
農水省の働き方改革委員や西北五地域活性化委員も務める。
4Hクラブの研修で長野県に行った時に、高密植栽培を見て興味を持つ。
現在農業に興味のある県外の大学生のファームステイを受け入れており、
りんごの現場を体験させたり、青森を知ってもらう活動をしている。