りんご高密植栽培日記
平衡
2024.2.9
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高密植を初めて三年目。
高密植栽培に興味がある人達の
情報交換会&園地視察に参加してきました。
名だたるりんご農家が集まり、
小物の私は端っこで金魚のフンみたいに
付いて歩いて話を聞いていました。
そこで二次伸長が如何に害悪かという話がでました。
丸葉でもそうなのですが、
二次伸長した部分は枝が出るのですが、
出る枝は強くて使い物にならないし、
それまで伸びてた部分って全然枝が出ませんよね。
就農して4年目くらいの時に気が付いたかな。。。
当時はバリバリの強剪定の自称師匠がいたので、
二次伸長の部分を見て、なんかおかしいぞ?
と気が付くことができました。
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高密植だと、途中で水が切れたり、
生長が夏前に止まってしまうと、なりやすいと思います。
二次伸長しない方が良いので、
主幹を伸ばす年数の時は、
水を切らさない方が良いと思いました。
特にシナノゴールドなんかになると、
二次伸長の手前の部分は全く出ませんよね(笑)
なるべくは春の剪定時期に
二次伸長の部分はカットするべきかと。
判断が難しいのは、春から伸びた部分より、
一度止まって夏に伸びた二次伸長の方が長い場合、
カットするべきか。。。
昨年植えた高密植の方は、
二次伸長の部分を徹底的にカットしました。
今見るとカットして正解だったと思います。
これから生涯連れ添うような側枝は大事にしたいので、
この側枝を出すということに関しては、
神経質になっていきたい。
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視察した先では三者三葉でした。
側枝の伸びが強く樹勢の強いところもあったし、
シナノゴールドの側枝が
全く出なくて悩んでいる園地もありました。
そして5年間無剪定でも枝の出方が秀逸な園地も。
ある程度樹勢が強くないと、側枝も出てこないし、
強すぎると強い枝ばかりで、肝心のりんごに影響が出ます。
やらなければならない時に芽キズを入れたり、誘引したり、
「やることをやる時期にやる」という当たり前だけど、
やることをやれば結果が出てくると思いました。
それでも摘果に忙しい時期なので、
慣れないと出来ない人も多いと思います。
一気に高密植を増やした人は、
地獄なんじゃないかな・・・と思う。
自分はちょこっとずつ、
自分の身の丈にあった面積ずつ増やしていきます。
スピード感も必要ですが、それより自分はバランス感。
とても有意義な時間を過ごせました。
PROFILE
会津宏樹のプロフィール
板柳町のりんご農家(アルファーム)。
22歳の時に祖父の跡を継いで70aのりんご畑からスタートし、現在2.4ha。
全国農業青年クラブ連絡協議会(4Hクラブ)63代目会長、
農水省の働き方改革委員や西北五地域活性化委員も務める。
4Hクラブの研修で長野県に行った時に、高密植栽培を見て興味を持つ。
現在農業に興味のある県外の大学生のファームステイを受け入れており、
りんごの現場を体験させたり、青森を知ってもらう活動をしている。