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第17号 北欧人の夏と太陽

今年の津軽の夏は猛暑だったと聞きます。一方のスウェーデンでは、6月7月は例年になく寒く、8月に入りようやく少し暖かくなったものの、今年の夏休みは太陽を満喫できなかったと、不満そうな会話があっちこっちから聞かれました。それでも、例年の様にあちこちで、夏祭りや野外コンサート、そして晴れた日には海岸へ海水浴へと、人々は夏の休暇を大いに楽しみました。今回は前回のストックホルムに続き、南スウェーデンの夏の様子を書いてみましょう。

南スウェーデンの夏の様子

デンマーク首都コペンハーゲン対岸のマルメ市はスウェーデン第3の都会です。人口は約30万人、コペンハーゲンとの間のオレサンド橋が西暦2000年に開通したことにより、近年では対岸デンマーク側も含めたオレサンド圏として、首都のストックホルムや第二都市のヨーテボリ以上に発展しています。そのマルメで毎年夏にはマルメフェスティバルが開催されます。今年のフェスティバルは8月17日金曜日から8月24日までの1週間行われました。18日の土曜日には家内と共に、子供達3人の住むマルメへ行ってきました。

マルメ

街の中心部には恒例の屋台や出店、インターナショナルなマルメ市だけに世界各国の屋台がずらりと並び、それぞれ自慢の料理が出されていました。あちこちから湯気や煙が上がりそれぞれの香料の匂い。凄い食欲に誘われ、何を食べようかと迷ってしまいます。毎年同じ場所に似た様な屋台が出るのですが、食事の内容も凝ってきて、子供達から何処が美味かったか情報を集め、屋台の列に並びます。値段も手頃で、ほかほかに温かい料理を近くに設けられたベンチに座り食べました。今年はアジアコーナーで枝豆と海藻のサラダを食べました。丁度、パトロールに回っていた警察官の2人も同じ物を食べていたので、人気があったのではと思います。

ポリスマンも休憩中
ポリスマンも休憩中

夕方にはステージで音楽会が行われました。今年は、ステージから1区域離れたホテルのテラスへ、ビールやワインを飲みに入り、混み合うステージ近辺を避けました。テラスの前を多くの人々が賑やかに通って行き、ステージの音楽が上空からドンドン響いてきて、会話も難しい位でした。丁度この日は夕方でも20度を超す暖かさで、夏祭りを皆存分に楽しんだと思います。

各地での夏祭りと共に、北欧人にとって夏には欠かせないのが、海水浴、日光浴です。小さい子供達に限らず、人々は夏になると海へ、また湖へと天気がよければ出向いて行きます。冬は暗く寒いだけに、夏になると人々は解放された様に、太陽に憧れ天気が良ければまさに甲羅干しでも無いでしょうが、海岸へと海水浴、日光浴へと出向きます。ちょっと余談になりますが、15年位前、家族で青森の合浦公園に泳ぎに行きました。日がカンカンと熱く当っていたのですが、我々家族は砂場の真ん中に毛布を引き、甲羅干し。ところが多くの人達は日陰に座っていたのに少し驚きました。北欧人は日焼けを自慢するのですが、日本では逆なのかも知れませんね。そんな訳で、こちらの海水浴場は殆ど木や林がないオープンな砂場です。もっとも、小さい赤子連れの家族は、日傘や帽子などで赤ん坊への直射を防ぎ、皮膚がんの危険性がある人達はシャツ等を着て注意している様です。

海水浴場

昨年の夏は今年と似ていてちょっと寒く、我々夫婦は一度も海水浴には行かなかったのですが、今年は8月に西海岸へと行ってきました。海水は20度位の冷え込んだ感じ、それでも1時間程日向ぼっこをした後は、気持ち良くわりと塩気の少ない静かな海へ、その後はまた甲羅干しです。のんびり夏を楽しみました。

2012年9月13日
スウェーデン在住、弘前市出身、工藤信彰

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プロフィール

工藤 信彰
Nobuaki Kudo

1949年弘前市生まれ。大学時代に3年程休学し、ヨーロッパを旅したことがきっかけで、大学卒業後スウェーデンに渡る。スウェーデンにてルンド工科大学を卒業し、一般企業へ就職するが、経済学を学ぶため退職しルンド大学経済学部へ入学する。卒業後は1990年~2015年までマルカリド市役所勤務。マルカリド市議会議員(2006年~2018年)を経て、現在は環境党マルカリド党首及び、クロノベリ県議会執行役員を務めている。

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