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第45号 <水の都ストックホルム発>離島クルーズで小旅行

7月から8月の間、北欧では夏休みの時期で、多くの人々は4週間の夏休みをいかに過ごそうかと、クリスマスや正月の休暇の後から考えます。旅行へ、又友人訪問、あるいは休みを利用しての家の改築や庭の改築整理などと色々です。

人口100万人に近い首都ストックホルムの人々は、夏休みをどのように過ごすのでしょうか?ストックホルムは海岸の都市で、北欧のベニスと言われるように王宮も国会議事も海辺に面していて、水に囲まれた都会です。都会だけに都心部では住宅よりも高層のアパートが多く、多くの住民にとって夏休みは田舎のように家の改築や庭の整理ではなく、旅行や外出が中心となっています。

この夏休みの始めに、ストックホルムへ2~3日の予定で息抜きに行って来ました。ストックホルムに住んでいる長女の案内で午後のひと時、都心の中心部から船で1時間程の島、フィヤーデルホルマナ(Fjarderholmarna)島に行って来ました。長年スウェーデンに住んでいながら、筆者は首都での船旅は初めてで、少し興奮しました。

船着き場

海辺は風通しが良くとても気持ちの良い日でした。船は王宮の向かい側から出発、若者達や家族連れが目立ちました。片道130クローナ(1,820円)で、当日船は混んでいながらも天気が良く楽しい船旅でした。船着き場を出ると、左手にはアバ(ABBA)の博物館やグルーナルンド娯楽場のあるユールゴーデン島、更に右手にはストックホルム近郊のナッカ町近辺を見ながら、少し広くなった入り江を通り過ぎていきました。途中ナッカの町外れで停まり、更に乗客は増えました。

船旅

ナッカの船着き場には大きな噴水があり、勢いよく水を噴き出していました。この噴水の上に立っている像は、スウェーデンの代表的彫刻家ミレ(Milles)の作品でした。フィヤーデルホルマナ島は、ストックホルム近辺にある多くの島々の中でも、都心から最も近く小さい島で、気楽に来られる所として一般都民にはとても親しまれているようでした。

ナッカの船着き場の大きな噴水

島は岩や岩盤が目立ち起伏も多く、また豊かな木々と緑にも囲まれていて、多くの鳥が目立ちました。鳥達は人々を恐れず、また植物もきちんと保護されていたので、島全体が自然保護区となっているのでしょう。

鳥
島

島の高台には大きな機関銃が島の入り江に向けられていて、島には防空壕として使われたと思われる穴が2つ3つ、岩肌に掘られていました。おそらく第二次大戦中に中立国だったスウェーデンが、隣国フィンランドを越えたロシアへの配慮をしたのではないかと思われます。機関銃は古く錆び付いていましたが、スウェーデン鉄鋼そして武器の強さを感じさせました。

島の高台

島にはいくつかのレストランやカフェがあります。北スウェーデンの白夜とまではいきませんが、夕方8時を過ぎてもまだ明るく温かで、訪れたレストラン「赤い家(Roda Villan)」のベランダでニシンを中心にした魚の薫製とジャガイモの多彩な料理を食べました。長女が「パパ誕生日おめでとう!」とワインを1本注文してくれて、海岸の風景を満悦しながらの乾杯です。島のそばをフィンランド行きの大型客船が通り、又ヨットも見られ、これがストックホルムの人達の憩いなのだろうとつくづく思いました。

島
赤い家(Roda Villan)

帰りの船からは、3~4個の熱気球が大空に悠々と浮かぶ様子や、少し夕暮れを感じさせた都会の風景が海の向こうに見られ、なおさらその美しさに圧倒されました(もっともワインの影響が少しはあったのかもしれませんが)。

熱気球

2014年8月16日
スウェーデン在住、弘前市出身、工藤信彰

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プロフィール

工藤 信彰
Nobuaki Kudo

1949年弘前市生まれ。大学時代に3年程休学し、ヨーロッパを旅したことがきっかけで、大学卒業後スウェーデンに渡る。スウェーデンにてルンド工科大学を卒業し、一般企業へ就職するが、経済学を学ぶため退職しルンド大学経済学部へ入学する。卒業後は1990年~2015年までマルカリド市役所勤務。マルカリド市議会議員(2006年~2018年)を経て、現在は環境党マルカリド党首及び、クロノベリ県議会執行役員を務めている。

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