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第58号 夏のドイツ旅行

今年の北欧の夏は7月一杯雨模様が続き、肌寒い位に感じました。それでも8月に入ってからは暖かくなり皆ほっとした感じです、冬は日照時間が短く薄暗い北欧では、夏に思いっきり太陽を浴び、心身共に厳しい冬に備えると言ってもよいでしょう。それで人々は夏のバケーションを7月に取り長い休暇を楽しみます。残念ながら今夏はちょっと物足りなかったかもしれません。

ヴァケーションを楽しむ人々
ヴァケーションを楽しむ人々

そんな7月の終わり頃、太陽が恋しくなったわけでもありませんが、息抜きも兼ねマルカリドから南下し、ヨーロッパ大陸のドイツへ4~5日ドライブに行って来ました。ドイツの面積は日本と大体同じで(日本が少し大きいのですが)、多くの島々に囲まれ、国全体が山地の多い日本に比べ、ドイツは南部や南東部以外では平地が多く、特に北部の方は広々とした平野が続いています。人口は約8,300万人、日本より少ないもののヨーロッパ・EUでは一番多く、ヨーロッパ第一の国とも言えるでしょう。特にドイツの経済力・組織力は強く、ヨーロッパ経済の主導国、リーダーとしても見られ、ロコモティブ(蒸気機関車)等ともヨーロッパでは呼ばれています。時々こちらでは日本人をアジアのドイツ人と呼ぶのですが、その経済力やグループでの統制の強さにどこか似た所が見られるからでしょう。そんなドイツに数日行って来ると長女に伝えたら、「パパはドイツが好きなのでしょう」と言われ、たしかにそうかもしれないと思いました。

観光客で賑わう町
観光客で賑わう町

初日は早朝当地マルカリドから国道4号線を南下、スウェーデン第3都市マルメを超え約2時間弱で港町テレレボルグ(Trelleborg)に着きました。テレレボルグからフェリーで更に6時間、バルト海を南下、ドイツの港町で造船業の町ロストック(Rostock)へ着いたのは午後2時頃でした。海も静かで、また天気も良く、とてものんびりした船旅でした。

バルト海でのフェリー
バルト海でのフェリー

ロストックは人口20万人ほどで、歴史のあるハンザ同盟の町、中心部には広場があり、そこでは野菜の露店やカフェが目立ちました。ホテルでチェックインしてから近くの本屋で全国の道路地図書を購入、そのあと早速広場のパブに向かい、まずはビールで喉を潤しました。ドイツのビールは「ミュンヘン・サッポロ・ミルオーキー」でもありませんが、それぞれの町に地元の美味いビールがあり、飲むのがとても楽しみです。最初に飲んだのはロストックピルスナー、とても天気が良く、外に座って飲むのは最高で、旅の疲れも吹き飛びました。つい調子に乗ってウエートレスにドイツ語で冗談を言ったら、家内に叱られました。

ロストックの様子
ロストックの様子
ロストックの様子

ドイツはソーセージの美味しい国でもあります。ちょっと余談になりますが、フランクフルトと言えば、南部ドイツの都市名というより、日本人にはソーセージの別名と受け取られるのではないでしょうか。また、ひき肉料理のハンバーガーは北ドイツ大都市のハンブルグが由来とも言われています。ロストック町の中央通りにもソーセージの露店、売店の立ち食いが数店見られました。コッペパンとソーセージ、そしてビール・・・、そんな感じです。

水辺で夏を満喫
水辺で夏を満喫
ショッピングセンター内のソーセージ店
ショッピングセンター内のソーセージ店

翌日はロストックから車で西へほんの50キロ、スウェーデン人にはなじみのビスマル(Wismar)へ高速道路アウトバーンを走らせました。速度120~130キロで走っていても更に追い越されるのですから、速度無制限のアウトバーンは早い反面運転には緊張します。ビスマルもロストックと同じく海岸の町で、とても歴史が古く、町の中心部は周りを石垣の壁(城壁)で円を描いた様に囲まれています。かつてはスウェーデンが占領した町で、広場のところどころにスウェーデン名が残っています。昼食にはニシンとうなぎの薫製サンドイッチを食べました。バケーションの時期だけに、多くの旅行者が目立ちました。

ビスマルの教会
ビスマルの教会
ビスマルのホテル
ビスマルのホテル

さらに翌日にはビスマルから南東へと200キロ程アウトバーンを走らせ、ポーランドに近いノイブランデンブルグ(Neubrandenburg)へ。予定では途中の大学街のグライフスワールド(Greifswald)へ泊まる予定でしたが、ホテルが取れず、ノイブランデンブルグに宿泊をとりました。この町はビスマルとは異なり、観光客が少なくドイツ人中心の町で、ホテルの朝食でもドイツ語だけが聞かれました。町の作りはビスマルと同じでところどころに町を囲った城壁が残っていましたが、戦争で大部分壊された様子で、広場には戦後に建てられたと思われるビルが目立ちました。帰りのフェリーも静かな船旅、ヒュッテを予約していたので、窓辺からバルト海を眺めながらスウェーデンへと向かいました。

町を囲う城壁
町を囲う城壁
町を囲う城壁

2015年9月3日
スウェーデン在住、弘前市出身、工藤信彰

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プロフィール

工藤 信彰
Nobuaki Kudo

1949年弘前市生まれ。大学時代に3年程休学し、ヨーロッパを旅したことがきっかけで、大学卒業後スウェーデンに渡る。スウェーデンにてルンド工科大学を卒業し、一般企業へ就職するが、経済学を学ぶため退職しルンド大学経済学部へ入学する。卒業後は1990年~2015年までマルカリド市役所勤務。マルカリド市議会議員(2006年~2018年)を経て、現在は環境党マルカリド党首及び、クロノベリ県議会執行役員を務めている。

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