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第63号 首都・ストックホルムでの年越し

ここ数年暖冬が続いていた北欧、今年も暖冬になるのではないかと新年を迎えました。ところが元旦の翌日、1月2日からマイナスの日々が続き、また雪も降ったりでこの1月中は久しぶりに当地でも真冬を感じる寒さでした。つい先日町の運動場で、初見のおじさんに会ったとき、「今年の冬は寒いですね」と声をかけたら、「イヤー、とても気持ちのよい冬ですよ…」との返事、津軽人に限らず、生粋の北欧人はシバレタ冬の日々を味わわないと、冬を実感出来ないのかなとも思いました。

凍ったイイェッテ湖
凍ったイイェッテ湖

そんな寒い1月、そして天気のよい午後、スケートを滑りにマルカリド市の中心部近くにある湖、イイェッテ湖に行きました。湖はすっかり凍りついていて、その上に雪が10センチ程積もっていました。それでもスケートやそりを乗るにはそんなに問題もなく、もっともスケートが滑れるようにと運動クラブの人達が雪かきをしたのか広大な湖の上に広い道路(?)が作られていました。当日は家族連れの人が目立ち、子ども達は広々とした凍りついた湖の上をスケートで滑り、また大人達はおしゃべりをしながら、あるいは犬を連れ散歩していました。ふと老人のカップルが見られ、北スウェーデンでないと見られない手すりの付いた、あしで蹴りながら前へ進めていく「蹴りそり」、スパーク(Spark)につかまりながらゆっくり散歩していました。北国でなければ味わえない冬の楽しみを皆それぞれにエンジョイしている様でした。もっとも4時近くなったら、太陽も沈みサーと霧がかかってきて、とても美しいと思った反面、迷子になっては大変と、筆者も早々に岸へとスケートで滑り引き上げました。

凍った湖の上でスケートを楽しむ人々
凍った湖の上でスケートを楽しむ人々
凍った湖の上でスケートを楽しむ人々

大晦日から新年はスウェーデンに住み着いて初めて元旦を首都ストックホルムで家内と迎えました。丁度ストックホルムに住んでいる長女から、クリスマス、正月休暇は海外で過ごすと伝えられ、我々は長女のアパートを3,4日借りたわけです。クリスマスも終わった首都は、いまだクリスマスの灯りの飾りがあちこちに残り、大晦日には買い物の人々で賑わっていました。スウェーデンの習慣では、クリスマスは家族で祝い、大晦日、元旦は友達と祝います。クリスマス料理は盛大で、始めは魚類、シャケ、種々のニシン、その後は肉料理でハム、ソーセージ、ミートボールや焼肉、そして野菜と続いていくのですが、大晦日は魚料理だけが主流で、シャケを中心に小エビなどですが、近年は大エビ(ロブスター)やカニ、貝などが喜ばれています。飲み物は魚類に合わせ白ワインとビールが中心で、除夜の鐘が鳴る時、シャンパンやスパークリングワインを開け乾杯します。

ストックホルム中心地の広場
ストックホルム中心地の広場

家内とのストックホルム行きは遅く決めたので、大晦日は友人とは会いませんでしたが、ストックホルムに住んでいる友人に電話を入れ元旦をどこで迎えたらいいだろうかと聞いたら、国会議事堂、王城のある古い町、ガムラスタン(Gamla stan)の向かい側、丘に上ったら町も見渡され、花火も見られいいだろうと勧められました。もっとも沢山の人々で混み合うとも注意されました。夜10時頃長女のアパートを出て、ガムラスタンへと歩いていきました。更に向かい側へは橋を渡るのですが、近年のテロリスト騒ぎにもよるのか、車両は全てストップされ通行止め。歩道の通行人だけが許されていましたが、リュックサックや鞄などの持ち物は一人一人検査されていました。幸いそんなに寒くなかったので良かったのですが、友人に注意されたように凄い人混みでした。

年末の鮮魚コーナー
年末の鮮魚コーナー

12時近くなったら、まちのあちこちから花火が打ち上げられ、12時にはストックホルム市で用意したのか、花火祭りのように連発して大型の花火が上げられました。人々は持ってきたワイングラスで乾杯したり、我々のように花火を見入って新年を迎えました。初めての首都での元旦、とても印象に残りました。

ガムラスタンで新年を迎える人々
ガムラスタンで新年を迎える人々
元旦の花火
元旦の花火

2016年1月29日
スウェーデン在住、弘前市出身、工藤信彰

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プロフィール

工藤 信彰
Nobuaki Kudo

1949年弘前市生まれ。大学時代に3年程休学し、ヨーロッパを旅したことがきっかけで、大学卒業後スウェーデンに渡る。スウェーデンにてルンド工科大学を卒業し、一般企業へ就職するが、経済学を学ぶため退職しルンド大学経済学部へ入学する。卒業後は1990年~2015年までマルカリド市役所勤務。マルカリド市議会議員(2006年~2018年)を経て、現在は環境党マルカリド党首及び、クロノベリ県議会執行役員を務めている。

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