vol.169
韓国フルーツ紀行

投稿日:2026/4/27

長崎県対馬市からフェリーで朝鮮半島に渡りました。場所は韓国の釜山。そこからはバスや鉄道を使って光州、木浦、全州、大田、扶余、ソウルと巡りました。13日間滞在しました。

韓国では各地に市場があり、魚介類や野菜・果物、キムチやナムルなどのお惣菜を売る店が多くあります。イメージとしては、規模のデカい「虹のマート」、上野「アメ横」の落ち着いたバージョンって感じです。多様な食文化を守るために、どうやら政府がこのような市場を保護しているようです。地元の人で賑わっていて、そこで暮らす人々の生活に触れているようで、とても楽しい空間でありました。

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光州のとある市場 画像2
光州のとある市場

この市場でビックリしたのが、イチゴとシャインマスカットの安さです。雪香(ソルヒャン)というイチゴ1キロが6000ウォン(≒600円)、シャインマスカット4房が7000ウォン(≒700円)で売ってました。もちろん買って実食したわけですが、両方とも香りが薄くパッとしないものの、この安さであれば納得の味。コスパはかなり高かったです。ただ、ご存知の方もいらっしゃると思いますが、雪香は日本の章姫とレッドパールを掛け合わせて作られた品種ですし、シャインマスカットは言わずもがな。日本の果樹を守っていかなきゃいけないですな!!

これで1300円、安すぎる… 画像
これで1300円、安すぎる…

韓国のりんごは、およそ7割が「ふじ」や「つがる」などの日本由来の品種が主流ですが、近年は自国で開発した早生品種の「紅露(ホングル)」や「鳳凰(ポンファン)」などへの転換が進んでいるそうです。3月末に訪れたこともあって、「ふじ」しか店頭に並んでいませんでした。

りんごをジーッと眺めていると、どの店に売っているりんごもヘタがない/ヘタが切られていることに気づきました。韓国では1970年代以降、段ボール箱での輸送時にヘタが紙を突き破るのを防ぐため、あえてヘタをカットしたものが一般的になったそうです。その名残が今も残っているそう。もちろんヘタをカットするのにも人手と時間がかかり、そのコストが価格に転嫁されています。しかも、ヘタの切り口から水分が蒸発して品質低下も招くそう。いいことなしですわ。そのため、市場やスーパーでは「ヘタのあるリンゴを探そう」という品質向上の動きも出ています。

ソウルのある某スーパー 画像
ソウルのある某スーパー

全州の市場で1個2000ウォン(≒200円)で「ふじ」を買って食べてみました。全体的に薄味でしたが、瑞々しくシャキシャキな食感はあって、美味しかったです。ただ、このクオリティーで200円は高い…。韓国でも気候変動の影響や生産者の減少にともなう供給減で、近年価格が右肩上がりのようです。どの国も同じような課題に直面しているんですね…。

全州のとある市場 画像
全州のとある市場

穗坂修基(ほさかもとき)
プロフィール

元弘前市相馬地区の地域おこし協力隊。
生まれも育ちも横浜市。Iターン者。
移住理由は、りんごを食べまくりたいから。
なぜりんごを食べまくりたいかというと、りんごが好きだから。
移住する理由になるほど、熱狂的にりんごが好きになったのは大学生のときにさかのぼる。

2022年、初めて弘前市に来たとき、りんご園地の多さに驚愕。そして、りんごが織りなす景観の美しさ、なにより、りんごのおいしさに惹かれる。
りんごを多面的に理解していきたいと考え、シードルアンバサダーを取得した。

りんごが好きになった理由をもっと詳しくしりたい!(Vol.1を読む)

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