映画ライターとしてもご活躍中の月永理絵さんによるコラム。テーマは『りんごと映画』。
是非、映画と共にりんごも観賞してみてくださいね。
第15回目は『悲しむ者はりんごを丸ごと食べつくす』
■いま注目を集める、中国の若手監督たち
ここ数年、中国の若手監督たちが、次々におもしろい作品を発表している。そのひとりが、現在公開中の『春江水暖〜しゅんこうすいだん』を監督した1988年生まれのグー・シャオガン。長編デビュー作、しかも仲間たちと資金を出し合ってつくったという自主映画にもかかわらず、完成した映画はカンヌ国際映画祭批評家週間のクロージング作品に選出された。さらにフランスの映画雑誌『カイエ・デュ・シネマ』の2020年ベストで7位にランクインされるなど、グー・シャオガンは中国期待の新鋭監督として特にヨーロッパで高い評価を受けている。
月永理絵(つきなが・りえ)
青森市出身で、『映画酒場』『映画横丁』などの雑誌や書籍を手掛けるエディター&ライター。現在『メトロポリターナ』『現代詩手帖』『i-D JAPAN』他にてコラムを連載中。


