りんごの高密植栽培に取り組み7年が経過したA園地では、りんごの花が満開となった現在、人工授粉と摘花作業の真っ最中です。
高密植栽培に限らずほとんどのりんご園では、マメコバチによる人工授粉を行っておりますが、品種構成や地形などの条件で自然交配が難しい園地では、より確実に受粉させるために、人工授粉を行っている園地もあります。
こちらの園地でもマメコバチの巣箱を設置しておりますが、人工授粉も行っているとのことです。
ラブタッチという人工授粉用の器具や、薬剤散布用のスピードスプレーヤーを使用するそうですが、気候条件などで使い分けているそうです。
摘花作業は普通・わい化栽培と同じで、中心花を残して側花を摘み取るというものです。
一つ一つの実を大きく育てるための大事な作業ですが、高密植栽培の場合、一本の木から収量をある程度決めて栽培していくため、この摘花と今後の実すぐり(摘果)などで調整していくのだそうです。
さらにこちらの園地では、摘み取った花を全て落としてしまわずに、かごに集めていました。これは、人工授粉用の花粉をとるためで、集めた花を機械にかけて花粉をとり、来年の人工授粉まで保管します。
摘花も人工授粉も、作業としては普通・わい化栽培と同じですが、一直線に整列された木々の間での作業は、効率のよい高密植栽培ならではだと見ていて感じました。
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