高密植栽培Ⅰ編(A園地)~摘花・人工授粉~

投稿者: | 2020年5月16日

りんごの高密植栽培に取り組み7年が経過したA園地では、りんごの花が満開となった現在、人工授粉と摘花作業の真っ最中です。

高密植栽培に限らずほとんどのりんご園では、マメコバチによる人工授粉を行っておりますが、品種構成や地形などの条件で自然交配が難しい園地では、より確実に受粉させるために、人工授粉を行っている園地もあります。
こちらの園地でもマメコバチの巣箱を設置しておりますが、人工授粉も行っているとのことです。

ラブタッチという人工授粉用の器具や、薬剤散布用のスピードスプレーヤーを使用するそうですが、気候条件などで使い分けているそうです。

 

 

摘花作業は普通・わい化栽培と同じで、中心花を残して側花を摘み取るというものです。
一つ一つの実を大きく育てるための大事な作業ですが、高密植栽培の場合、一本の木から収量をある程度決めて栽培していくため、この摘花と今後の実すぐり(摘果)などで調整していくのだそうです。

 

さらにこちらの園地では、摘み取った花を全て落としてしまわずに、かごに集めていました。これは、人工授粉用の花粉をとるためで、集めた花を機械にかけて花粉をとり、来年の人工授粉まで保管します。

 

 

摘花も人工授粉も、作業としては普通・わい化栽培と同じですが、一直線に整列された木々の間での作業は、効率のよい高密植栽培ならではだと見ていて感じました。

 

りんご高密植栽培のページは、こちら

りんごライン   りんご大学リンクバナーりんご大学はりんごに関する色々なことを楽しく学ぶことができるバーチャル大学です。 ⇒ りんご大学ホームページはこちらです。

  りんご大学メールマガジン「りんご大学だより」は、りんごの魅力やりんごの最新情報などを週1回お届けするメールマガジンです。ご登録は無料です。あなたもりんごのある美味しい生活をはじめてみませんか? ⇒ 配信ご希望の方は、こちらへ