りんごの産地であるここ青森県弘前市では、最近シードルの製造も盛んになってきています。
いわゆる地シードルが増えてきており、味わいの違うシードルを楽しむこともできます。
りんごを原料としたシードルは、りんご果汁に酵母を加え発酵させて作られます。今回りんご大学では、シードルの製造過程の最初の段階であるタンク入れの作業を見学させていただきました。
お邪魔したのは弘前市りんご公園内にある「シードル工房kimori」です。こちらの工房では自社製品の「kimoriシードル」の他、農家や地元企業などの委託を受けたシードルも製造しています。
今回見学させていただいたタンク入れは、りんごを搾った果汁をタンクに入れる作業です。
水洗いしたりんごを搾汁機に入れていくと、どんどん果汁が搾られていきます。
その果汁をポンプで吸い上げタンクに入れていくという、作業としては単純なものですが、このタンクにいれた果汁が、1ヶ月もするとおいしいシードルになっているんですね。
果汁と酵母を入れ2週間ほどすると、タンク内には「オリ」と呼ばれる沈殿物が出来てきます(一次発酵)。そこで中身を別のタンクに入れ替えることでオリを取り除き、さらに2週間ほど経つと自然に炭酸ガスが発生しシードルとなるそうです(二次発酵)。
二次発酵させずに人工的に炭酸ガスを加えて作られているシードルもありますが、こちらの工房では自然発酵による炭酸で舌触りのよい優しい炭酸が特徴との事。また、ろ過をしないので透明感はありませんが、より果実感があり手作りりんごジュースのような味わいを楽しむこともできます。
りんごの品種によりシードルの味に違いがでますし、2種類以上の品種を使用する場合はその割合によっても味わいが異なり、一口にシードルといってもそれぞれに個性があります。
りんごの産地ならではの美味しいシードル、出来上がりが楽しみですね♪
今回ご紹介したシードルと同じものは、下記バナーの通販サイトからご購入いただけます。
※今回の記事でご紹介のタンク入れしたシードルは、出来上がりまでおよそ1ヶ月、販売されるのはさらにその後になります。よって上記通販サイトで現在販売しているシードルは、昨年生産されたものとなっております。
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