青森県は言わずと知れたりんご生産量日本一。特に津軽地方はりんご栽培が盛んで、郊外まで行かなくともりんご畑を目にすることができます。
そんなりんご王国ですが、一口にりんご栽培と言っても、畑の地形や気候、品種によってかける手間ひまは生産者によって変わってきます。
今回りんご大学では、弘前市のお隣 大鰐町の高地(駒ノ台地区 標高約300m)でりんごを栽培している生産者さんを訪ね、高地ならではのりんご栽培や苦労などをお聞きしました。
前回(第三回)は平地に負けないりんごを作るためにこだわっている土づくりについてお伝えしました。最終回は高地(駒ノ台)に適しているりんごの品種についてお伝えします。
高地(駒ノ台)にはやっぱり大紅栄が向いてますか?品種によって高地向き、平地向きがあるようですが、大紅栄の他にも高地に向いている品種はありますか?
んだな。色が付きにくい品種だけど「シナノスイート」なんかは平地より高地の方が寒暖差のおかげで色があがる。大紅栄もいいけど、高地のシナノスイートは味もいいしおすすめだ!
シナノスイートですか!今収穫しているのがシナノスイートですね。出来栄えはいかがですか?
やっぱり高地だし小ぶりになるけど、今年は七月暑くて雨降らなかったからいつも以上に小さいな!干ばつの影響だべな。でも、玉は小さいけど色は苦労しない。もちろん味はばっちりよ。ほら食ってみろ。
いただきます!
美味しい!すごく美味しい!果汁すごいですね。一口かじった瞬間に果汁が溢れますよ。さっぱりした甘さでシャキシャキしているし香りもいいですね。
後日、八木橋さんからの電話でりんご市場に向かいました。
これから市場さ大紅栄を出荷しに行ぐけど、なかなかいい出来だ。見にこねが?
お誘いありがとうございます。ぜひ、お伺いさせてください!
大紅栄独特のいい色してますし大きさも立派ですね!出来栄えはいかがですか?全部で何箱くらいになったんですか?
今日は全部で148箱出荷する。やっぱり大紅栄は高地でも大きくなるし、もちろん色もいい。最高の出来栄えだな!大鰐はさ、大紅栄一人百箱運動やってて、みんなで大紅栄を盛り上げようとしているのよ!いろんな人にぜひ食べてもらいてな!
皆さんぜひ一度食べてみてー!
これまで高地のりんご畑では寒暖差により実がよくしまることや、平地に負けない土づくりへのこだわりについてなどについてお伝えしてきました。
よりよい品質の高原りんごを作るため、これからも日々丁寧な作業を積み重ねていかれるのですね。
完(全四回)
【過去記事一覧】
・第一回 りんご畑、ドカ雪に覆われる
・第二回 りんご、実がしまる
・第三回 りんご畑の土づくり
【関連記事一覧】
・我ら林檎人 「File#① 小山内政史」
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