近年どんな職業でも男女関係なく、第一線で活躍されている女性がいらっしゃいますが、りんご産業もまた、女性で活躍されている方がいらっしゃいます。
力仕事の多いりんご農家で後継ぎ・園主として頑張っている方、りんごから新たなビジネスをはじめた方など、皆さんそれぞれに活躍されています。
そんなりんご産業に携わっている、輝く女性をご紹介いたします。
今回は、りんご生産者の坂本司子(つかこ)さんです。
坂本司子さん(就農歴13年)
就農するまではりんごとは無関係の仕事をしていましたが、お父様が病気で体調を崩したことがきっかけで就農を決意したそうです。りんご畑はお父様からはじめたもので、司子さんは2代目となります。
10代の頃は農業に対してカッコ悪いなどマイナスのイメージしか持っていなかったそうですが、就農すると決めてからは一切妥協せず、美味しいりんごを作るために男性顔負けの仕事ぶりで頑張ってきました。お父様がまだ現役で世代交代はしていませんが、いろいろと教わりながらりんご栽培と向き合っています。
地元の様々なイベントなどに呼ばれることもあるそうで、女性ならではの考え方などを発信しています。自分がもっていた農家のイメージを変え、若い人でも受け入れられるよう畑でもおしゃれには気を使い、若者のなりたい職業ランキングに「農業」が入ることを目標に頑張っているそうです。
今後は自分一人でできる範囲で頑張っていきたいと話しています。ですが、女性は妊娠、出産などでどうしても畑に出られない時期があるため、女性が経営者として農業をすることの難しさも感じているそうです。
「後継者不足問題の陰にはこのような現状もあるということを広く知ってもらうことで、新たな解決策が見つかるかもしれないから、ネガティブなことだけれど発信するようにしている」と話してくださいました。
様々な問題を抱えるりんご産業で、女性だからこそ見える問題点を肌で感じながらも、女性らしさを保ちつつ、男性にも負けない働きぶりでりんごを作っている姿は本当に輝いて見え、これからますます頑張ってほしいと思います。
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