現在、弘前市にあります玉雲堂ギャラリーにて、ニューヨークを拠点に活動する版画家・作山畯治さんのリトグラフ展を(今月30日まで)開催しています。
30数年にわたり創作活動を続ける作山さんは、「人間による最高の芸術品は都市建築、自然による最高の芸術品はフルーツ」をテーマに、リトグラフ(平版画)で表現されてきました。
リトグラフは他の版画と違い、彫ったりせずに、薬品で石やアルミの性質を変えて、インクがのる場所をつくり、そこにインクをもり印刷をします。また、クレヨンや筆、鉛筆のタッチを表現しやすく、色の発色も美しいのが特徴です。
印刷をする過程で大きな機械を使いプレスをするのですが、力が出なくて機械を動かせない時などは、日本の版画用のバレンを使い印刷工程を行ったりもするそうです。
作山さんは、何故りんごをモチーフにされているのでしょう。
それは、現在住んでいるニューヨークの愛称が「ビックアップル」であること、またニューヨークもりんごの産地であり、りんご自体がフルーツの王様であることなどもありますが、りんごを見ていると色々とアイディアが浮かんでくるそうです。
りんごの外側をどうするかと考え、次はりんごを割ってみて考える。表面的なものや内面的なもの、一般的なものや教会、雰囲気、環境など考えるとアイディアが沢山浮かんでくるそうで、現在は弘前の空とりんごについて考えているとのことでした。
もちろん、スケッチ等の後は、りんごを美味しく食べていますとのこと。お住まいのブルックリンでは、主にニューヨーク産のふじが売られているそうですが、1個200円ほどするそうでお高めですね。
今回、自分的に気になった作品は、「波の中の赤いりんご」と「弘前城の月」です。いつか1作品手元に欲しいものです。
現在78歳の作山さんのリトグラフ。普段はニューヨークにいらっしゃるとのことで、この機会に作品をぜひ間近でご覧ください。
食べて良し、観て良しのりんごですが、たまにはアートで触れるのも良いですね♪
【アクセス】
銘茶の玉雲堂 http://gyokuundou.com/
※玉雲堂さんのお店の奥にギャラリーがございます。入場無料。9月30日(日)まで開催。
地図はこちら → 銘茶の玉雲堂マップ
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