食べた品種は200種以上!!『青森県のりんご』著者 杉山芬(かおる)さんインタビュー vol.2

投稿者: | 2019年2月25日

『青森県のりんご』の著者、杉山芬さんをご紹介。

前回は、りんごに関する記事を書くようになったきっかけや、りんごの入手方法などをご紹介しました。

今回は、苦労したことや印象に残っているエピソードなどについてご紹介します。

 

前回の記事は、こちら

 

―――りんごを入手する際や調べている過程で苦労したことはありますか?

苦労っていう苦労を感じたことはないですね。りんごも不思議と手に入る。道の駅で変わった品種が手に入ることが多いです。道の駅では試験的に栽培した品種が売られていることが多くて、だんだんといろんな店で売られていくのかな、と思っても消えていくものもある。そういうのはどこか欠点があるんですよ。保存がきかないとか、酸っぱすぎるとか。

―――いろいろな品種を食べてきたと思いますが、印象に残っている、これは美味しかったなという品種はありますか?

うーん、それぞれに特徴があるからね…、変わったりんごだな、と思ったのもいっぱいあるけど…(『青森県のりんご』をパラパラとめくりながら)この“トキ”はね、新品種として売り出す前の年に、弘前中三の地下で1個400円で売っていたの。こんな高いりんごを誰が買うんだ、と思ったけど、せっかくだからと2個買って帰ったんです。食べたら美味しいんだよね。こんなに美味しいなら400円でも安いなって思いました。そしたら翌年からいっぱい出てきましたね。今では人気の品種ですね。

―――ホームページの内容を本にしたのは、青森県りんご協会からの提案ですか?

2005年に最初に出版したのは、周りに勧められて自分で出版しました。それがなかなか評判だったので県のりんご協会さんからお声がけいただきまして、2015年改訂版の出版となったのです。

 

―――私たちも参考にさせて頂いております。ホームページも本の出版も奥様と共同で、2016年にはご夫婦で木村甚彌賞を受賞されましたが、その時の感想をお聞かせいただけますか?

妻がいないとホームページもできなかったから、妻には感謝しています。りんごを買う時も財布を握っているのは妻でしたし(笑)。外国のりんごも全部妻が写真を撮ってくれて、妻の力が大きかったですね。
今は天国にいってしまったけど、本当に妻のおかげだと思っています。

※木村甚彌賞:木村甚彌りんご顕彰会(事務局:青森県りんご協会)から、りんご産業の振興に功労があった個人・団体に贈られる賞。(2016年度に第40回という節目を区切りとして終了している)

―――奥様が亡くなられてからもホームページの追記がありましたが、今後も続けられますか?

もう歳ですので以前のようにはできませんが、出来る限り続けていきたいと思っています。

 

 

りんごを撮影する時には、一番特徴がわかるように工夫しながら撮影し、写真の加工もフォトショップを使いこなし、すべてご自身で行っているそうです。

奥様との思い出を交えながら、楽しそうにお話してくださったのが印象的で、お話を聞くまでは大変なご苦労もあったのではと思っていましたが、楽しみながら作ってこられたのだと感じました。

杉山さんにはこれまでのご功績に敬意を表すとともに、これからも変わらずに、なお一層ご活躍されることを楽しみにしたいと思います。

 

『青森県のりんご』【改訂版】は青森県りんご協会より販売中。
青森県りんご協会HP https://www.aapple.jp/

杉山さんのHP「青い森の片隅から」はこちら↓
http://malus.my.coocan.jp/

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