りんご高密植栽培を県内に広めていくことを目的として、2019年から栽培試験を行なっている弘果総合研究開発㈱で、この度、新たなプロジェクトとして「りんご高密植栽培経営モデル園」を開設しました。
目次
プロジェクトビジョン
このプロジェクトは、りんご高密植栽培に経営・研修の視点を取り入れたもので、稼げるグローバル人財の育成・独立をサポートし、成長産業としての農業ビジネスを創出するのがねらいです。
新規就農者がりんご産業をビジネスとしてチャレンジし経営していくためのステージを提供し、日本一の青森県のりんご産業、そして日本一のりんご市場を守りつつ、新たな可能性も生み出していきたいとのことです。
新規就農者の募集はこれから行い、来年度は2人受け入れ、以降毎年2人ずつ増やしていき、令和9年度には8人となる予定です。
経営モデル園の基本計画
経営規模 | 約5ha |
作付け作物 | りんご高密植栽培、ハウスでのシャインマスカット等 |
苗木確保試験 | フェザー苗の台木生産試験 |
期間 | 2023年(R5年)~2030年(R12年) |
雇用新規就農者 | 延べ8人(R6年~) |
目標収穫量 | りんご500a 275t/年、シャインマスカット10a 3,000㎏/年 |
現在の様子
開設されたモデル園では現在、りんごフェザー苗の定植が行われています。
「ふじ」は列間3.3m、樹間90cm、その他の品種は列間3.3m、樹間80cmという間隔で植えていきます。
高密植栽培は高額な初期費用がかかり負担が大きいですが、補助金制度などもあり、また2年目から収穫でき、成木となる5年目には10aあたり6tの収穫量を目指せます。
作業効率も慣行栽培に比べてかなりよく、新規就農者でも取り組みやすいというメリットも多い栽培方法です。
昨今の担い手不足や放棄園問題など解決の一助となるのではないかと考えられますし、りんご大学ではモデル園の今後を見守っていきたいと思います。
りんご高密植栽培経営モデル園についての問い合わせ先
弘果総合研究開発株式会社
電話:0172-29-4184
担当:吉崎、青田
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