りんごの高密植栽培作業編~吊り上げ~「高密植栽培Ⅰ編(A園地)」

投稿者: | 2018年8月12日

今回ご紹介するりんごの高密植栽培の農作業は、「吊り上げ」です。

高密植栽培では「下垂誘引」を行って枝を下向きにしていますが、りんごの重みでさらに枝が下がると負担がかかります。そこで麻ひもを使って枝を吊り上げ、固定するのです。

下垂誘引については、こちら

「吊り上げ」は枝への負担軽減の他、さまざまなメリットがあるそうです。

・吊り上げることで風通しがよくなり、薬剤もまんべんなく散布することができる。
⇒薬剤散布の重要性については、こちら
・日当たりが良くなり葉取りをしなくても色がつきやすくなる
・吊り上げたことである程度枝が固定され、強い風にも耐えられ傷もつきにくくなる。
・吊り上げ作業をすることで、樹の状態を確認でき仕上げ摘果を並行して行える。

以上のようなメリットがあり、重要な作業であると言えます。

 


ほとんどはトレリス(樹を支える支柱)とトレリスの間に張るワイヤーから吊り上げていますが、中には枝と枝を引っ張るようにしたやり方もあります。

 

この「吊り上げ」は、普通(丸葉)栽培やわい化栽培での「支柱入れ」にあたる作業で、メリットの面でも同じ部分がありますが、枝を下から支える支柱入れと、上から持ち上げる吊り上げと大きな違いがあります。

支柱入れについては、こちら

いずれにしても、美味しいりんごを育てるための大事な作業の一つなんですね。

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