近年どんな職業でも男女関係なく、第一線で活躍されている女性がいらっしゃいますが、りんご産業もまた、女性で活躍されている方がいらっしゃいます。
力仕事の多いりんご農家で後継ぎ・園主として頑張っている方、りんごから新たなビジネスをはじめた方など、皆さんそれぞれに活躍されています。
そんなりんご産業に携わっている、輝く女性をご紹介いたします。
今回は、元ミスりんごの相馬澄佳(さやか)さん(24)です。
相馬澄佳さん(第18代ミスりんご、現㈱原田種苗勤務)
2015年7月から2018年6月までの3年間、第18代ミスりんごとして青森りんごのPRのため国内外で活動をしてきました。現在はミスりんごの任期を終え、将来りんご園を継ぐために勉強中の未来のりんご生産者さんです。
総面積7町歩ほどもあるりんご専業農家の長女として生まれ、幼いころから後継ぎになると決め弘前大学農業生命科学部に入学、国際園芸農学科で農業経営などを学んだという澄佳さん。現在は修行の意味で、果樹苗木などの生産、販売をしている㈱原田種苗で勤務されています。
ミスりんごの活動は澄佳さんにとって、とても勉強になったそうで「畑にばかりいると生産の立場からの視野でしかないけど、いろいろなところでPRしていると地域によって好まれるりんごの品種が違うことなどを知ることができて、すごくためになりました」と貴重な体験をしたといいます。将来は畑を継いでりんごを作っていくにあたり、販売や流通の面から学ぶことが多かったそうです。
現在はお父様がまだまだ現役で、精力的にりんご園を経営しているそうですが、澄佳さんも改植のために自らチェーンソーを握り伐採するなど、農作業もしっかりされています。「やっぱり畑に来ると落ち着きます」という笑顔に、畑が好きなんだなと感じました。
加工や商品開発にも興味があるそうで、将来的にはそういったことも視野に入れいろいろと勉強中との事です。
24歳という若さながら澄佳さんの言葉一つ一つに頼もしさを感じ、将来のことをしっかりと見据えて勉強しているというのが伝わってきました。生産者の立場からの情報発信も大事だといい、ミスりんごでの経験が活かされていくものと思います。
青森のりんご産業は後継者不足と言われておりますが、澄佳さんのような若い人もいるというのは心強いことではないでしょうか。
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