今回ご紹介するレア品種は「金星(きんせい)」です。
「金星」は、特に青森県民にとっては、そんなにレアという感覚ではないという方も多いかと思いますが、では「サン金星」、「三日月金星」と聞くとどうでしょうか。
「サン金星」も「三日月金星」も同じ「金星」なのですが、ちょっと違うだけでレア度が上がります。
「金星」(有袋)
袋をかけて栽培する有袋栽培で、きれいな薄黄色をしています。
このきれいな黄色い果皮は傷つきやすいため、大抵は袋をはがさずに出荷されるようです。袋に入っていますが、傷がないかなどの選果はきちんとされています。
甘くて果汁が多く、シャキシャキとした食感でとても美味しいです。
貯蔵性が高く春先まで保存可能です。
「金星」はきんぼしとも読めるため、縁起物としてあつかわれることもあります。
「サン金星」(無袋)
袋をかけずに栽培する無袋栽培で、黄色というよりも黄緑色で日に当たった面が少し赤みがかっています。
さび状の果点が多く、あまり見た目がいいとは言えませんが、太陽の光をたくさん浴びた分、甘みが強く有袋のものよりも味が濃厚です。
見た目から贈答用には不向きで日持ちもしないため、販売時期も限られこの時期だけのレア品種となります。
「三日月金星」
有袋栽培の「金星」で、袋の一部分を裂き(あるいは成長段階で自然に破ける)、その部分にだけ日光が当たり赤くなったものです。
赤と黄色のコントラストがきれいで、主に贈答用として扱われます。
手間がかかるためあまり生産されておらず、スーパーなどでは販売されていないレア品種です。
どれも同じ「金星」ですが、栽培方法によって見た目が違う3種類で面白いですよね。
特に「サン金星」と「三日月金星」はいつものスーパーなどでは見かけないかと思いますが、通販などで購入できましたら食べ比べしてみてはいかがでしょうか。
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