りんご「紅絞」を食べてみました
「紅絞(べにしぼり)」(弘前産)
明治時代における「青森県の7大品種」の一つで、現在ほとんど栽培されていません。
今となっては貴重なりんごです。
小さなりんごで、津軽地方では「玉簪(たまかんざし)」を簡略化した言葉でタマカンと呼ばれているそうです。
まず、果肉が真っ白なことに驚きました。
穏やかな酸味で、二十世紀梨のような香りがしました。
目隠しして食べたら梨と勘違いする人がいると思います。
現代の基準で考えると、そこまで美味しいとは思えませんが、和梨のような香りを楽しめる点で、たまに食べたくなるような気がします。
青森県が日本一のりんごの生産地になったのは、
「紅絞」をはじめ、「倭錦」「紅魁」「国光」「祝」「紅玉」「柳玉」といった明治7大品種があったことも一つの要因です。
美味しい、美味しくないを超越した、歴史的なりんごとして食べてほしいと思います。
【穗坂修基(ほさかもとき)】
弘前市相馬地区の地域おこし協力隊。
生まれも育ちも横浜市。Iターン者。
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