りんごパラダイス vol.49『りんご「星の金貨」を食べてみました』

投稿者: | 2023年11月25日

りんご「星の金貨」を食べてみました

星の金貨」(弘前市相馬地区産)

美しい黄色の果実を金貨に例えて「星の金貨」と命名されたそうです。
日本テレビ系列の「星の金貨」というドラマの影響のあるのではないかと予想しています。
仮にそうだとしたら、青森県生まれの品種は「未希ライフ」「美丘」「恋空」などドラマや映画関連の名前が多いですね。

種子親「ふじ」 × 花粉親「青り3号」から生まれ、正式な品種名は「あおり15」と言います。
「星の金貨」という名前は青森県の登録商標です。 どうして始めから「星の金貨」にせず、「あおり15」のような味気ない品種名にしたのでしょうか。それにはワケがあります。

黒石市にあるりんご研究所では、品種改良において、有望系統を選抜すると青り○号と番号をつけ、詳しい特性調査を行います。これは整理番号のようなものです。ちなみに、「あおり(青り)」は青森県りんご研究所の略です。
要は、とりあえず形式的な名前で品種登録しておいて、うまく改良できて世に出せるようになったらいい名前を付けてやるという感じですかね。合理的です。 参考までに、
「あおり13」=「北紅」
「あおり15」=「星の金貨」
「あおり16」=「恋空」
「あおり24」=「はつ恋ぐりん」
「あおり27」=「千雪」
となっています。

甘くて芳醇な風味がとってもいいです。
皮が薄いのが特徴です。
皮付きで食べても、皮がついていないかと思うくらい。
皮と果肉の間に詰まっている、最も美味しい部分を無理なく堪能できるりんごです。

部屋に置いてたら、いい香りが充満していました。
それくらい香りが強いです。

表皮には「ジョナゴールド」みたいなベタつきがありました

生食するうえでは長所となる皮の薄さは、流通させるうえでは短所となります。傷つきやすくなってしまうからです。
現実問題、傷ついてしまったら商品価値がなくなってしまいます。
そんなわけで、美味しいのにスーパーなどの店頭にはなかなか並びません。
こんな美味しいりんごが地方で埋もれてしまっているのは残念でなりません。


【穗坂修基(ほさかもとき)】

弘前市相馬地区の地域おこし協力隊。
生まれも育ちも横浜市。Iターン者。

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