りんご「金星」を食べてみました
「金星」(弘前市相馬地区産)
袋をかけて栽培する有袋栽培で、きれいな淡黄色をしています。
見た目が非常に美しいりんごです。
うっすらとした黄色の果皮ですが、白いりんごと言ってもいいくらいです。
芸術品の域に達していると思います。
種子親「ゴールデンデリシャス」 × 花粉親「デリシャス系品種」から生まれたと言われていますが、定かではありません。
岩木山の麓で作られた黄金色のりんごなので、「金嶺(きんれい)」と命名されましたが、同じ名前が先に使われていたので、「金星」と改名されたみたいです。
繰り返しになりますが、このりんごの魅力はなんと言ってもその見た目の美しさです。
ソフトな食感の中に、ほんのりと洋梨のような独特な芳香があり、クセになります。
この香りは「金星」もしくは「金星」から交配された品種でしか出せません。
無袋の「金星」よりかは味、香りともに薄く、生のもやしを食べた時のような風味が微かにします。
有袋「金星」は、同時期に収穫させる他の晩生種には、味では劣るのではないかという感想です。
無袋の「金星」はさび状の果点が多く、あまり見た目がいいとは言えません。
ですが、味は濃く、より強い「金星」らしい香りを楽しめます。
見た目と味の良さは比例しないことを改めて感じました。
何も知識がない状態で、「どっちが美味しいと思う」と問われたら、多くの人が有袋「金星」を選ぶと思います。
人間の心理的に、見た目がいいものは美味しいだろうと思ってしまうのだと思われます。
事実、私も写真を撮るときは綺麗な方を正面にしますし、果皮のサビは包丁で剥いてしまいます。
余談ですが、
ほかの品種に比べ、「金星」は紅茶と合います。
午後のティータイムに食べてみてください
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【穗坂修基(ほさかもとき)】
弘前市相馬地区の地域おこし協力隊。
生まれも育ちも横浜市。Iターン者。
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