りんご農作業アルバイト体験記(7)
9月24日、弘前市相馬地区の園地で、7回目のりんご農作業アルバイトをしてきました。
この日の作業は、早生ふじ「ほのか」の葉をひたすら摘んでいく、葉摘みという作業でした。
葉摘みとは、果実全体にまんべんなく着色させるために、りんごに密着している葉を摘み取っていく作業のことです。
葉を摘み取る際、花芽という来年りんごになる大事な部分を取らないように注意します。 そんな話を園主から事前に聞き、あとはひたすら摘んでいきます。
以前この作業をしたときは、めちゃくちゃ退屈で、今日の作業が葉摘みだと知ったときは絶望しましたが、慣れてくると楽しくなってきました。
楽しい理由は、
1、葉をポキポキと落とすときの感覚が癖になる
2、無心で作業できるから、ラジオを聴いたり、黙考できたりする
からです。
どうやら、心理学でいう「作業興奮」が起きていたみたいです。
初めは何となくやっていたことでも、集中して続けるうちにだんだん気分が盛り上がって熱中しているという、アレです。
こうした心理状態を「作業興奮」と言うそうで、ストレスを軽減する効果もあるそうです。
「ウォーキングやジョギングで感じる昂揚感や興奮、いわゆるランナーズハイに似た感覚と言っていいでしょう。この状態になったときや、単純作業の持つシンプルワールドに没頭しているとき、私たちの心は“無の境地”に近づき、とらわれていたストレスから心は解放されて、落ち着きを取り戻しているはずです。」
引用:幻冬舎plus「ネガティブ感情を吹き飛ばす『作業興奮』のすごい効果」齋藤孝
実際、ラジオを聴くことや考えることもやめて、ひたすら無心で葉摘みしている時間もありました。“無の境地”=瞑想に近かったのかもしれません。
ストレスが溜まっていると思う人は、りんご生産アルバイトを通して、葉摘み作業を体験してみてもいいと思います。
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【穗坂修基(ほさかもとき)】
弘前市相馬地区の地域おこし協力隊。
生まれも育ちも横浜市。Iターン者。
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