「サンふじ」の収穫が最盛期を迎え、高密植栽培園地でも「サンふじ」の収穫が行われ、作業の様子を見学させていただきました。
収穫の作業自体は、普通(丸葉)栽培、わい化栽培と同じですが、異なるのは作業効率です。
普通(丸葉)栽培や、わい化栽培の樹は、枝が入り組んでいるため、はしごをどこにかけるのかが難しく、移動するにも枝をよけながらと大変な作業です。
高密植栽培では、樹が一直線に並び、枝を下垂誘引しているため枝が邪魔にならず、はしごをかけるのも容易です。
樹の上の方ははしごを使い、下の方は時折しゃがんで収穫していました。どちらも横に移動するだけなので動線がはっきりしており、動きに無駄がなく効率的です。
「仕上げ摘果」でもご紹介しましたが、作業エリアがわかりやすく、移動もスムーズのためとても効率よく、みるみるうちにりんごが収穫されていきました。
高密植栽培は日当たりが良いため着色管理がしやすいそうで、そのおかげで実ったりんごはどれも色づきがよいものばかりでした。
収穫した「サンふじ」をいただき、早速食べてみました。
甘く瑞々しく、とても美味しいです。普通(丸葉)栽培やわい化栽培のものと比べても、何ら変わりありません。
高密植栽培は普通(丸葉)栽培より10~20倍、わい化栽培より2~3倍以上もの本数を定植します。(10aあたり300本以上!)
定植翌年から収穫をはじめ、定植5年目頃から1本につき20kg以上の収量を目標にしますので、早い段階から収量の増加が見込めます。
今回ご紹介した収穫作業の他にも各作業の効率も良く、栽培初心者も取り組みやすいようです。
初期投資が必要なことや多くの苗木が必要な事、樹が細く根も小さいため、ネズミ対策やかん水を行う必要があるなど、課題はあるようですがメリットを考えれば今後広がっていく栽培方法かもしれませんね。
※高密植栽培について、詳しくは「学ぶ」ページのりんご栽培(知識)をご覧ください。
⇒ りんご栽培(知識)のページは、こちら
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