りんごの水溶性食物繊維の働き ~りんごの栄養・効用を学ぼう!~【2時限目】

投稿者: | 2022年4月8日

1時限目は、りんごの抗酸化力について学びました

2時限目は、コレステロールの上昇を抑える効果のある「りんごの水溶性食物繊維の働き」について、勉強していきましょう。

何故、りんごの水溶性食物繊維が血液中のコレステロールを低下させるのでしょうか?

私たちが食事をすると、小腸からコレステロールが吸収されますが、水溶性食物繊維は、小腸からのコレステロールの吸収をおさえる作用があります。

水溶性食物繊維は、
小腸からのコレステロールの吸収をおさえる

ポイント1

次に、肝臓ではコレステロールを材料にして、胆汁酸という消化液が作られます。

胆汁酸は胆のうに溜められて、食事をすると十二指腸や小腸に分泌され、脂肪の消化を助けます。

消化液として利用された胆汁酸のほとんどが、この後、再吸収されて肝臓へ戻り、繰り返し使われていますが、水溶性食物繊維は胆汁酸の再吸収を抑えます。

胆汁酸が肝臓に戻り再吸収される

水溶性食物繊維は、
胆汁酸の再吸収を抑え、排泄を促す

ポイント2

胆汁酸の再吸収が抑えられると、再利用されなかった胆汁酸を補うために、肝臓でコレステロールを材料として、また胆汁酸が作られます。

コレステロールを材料とする
胆汁酸の合成が増える!!

ポイント3

その分、血液中のコレステロールの値が下がりやすくなります。

水溶性食物繊維を多く含むりんごを美味しく食べて、コレステロールの調整に役立て病気を予防しましょう。

🍎   🍎   🍎

●りんごの栄養・効用を学ぼう!一覧ページはこちら → https://www.ringodaigaku.com/play/apple_laboratory/

前田 朝美

柴田学園大学 生活創生学部 健康栄養学科 准教授(管理栄養士)

【専門分野】栄養教育論
【研究業績】管理栄養士。 著書:栄養科学シリーズNEXT 栄養生化学(共著、講談社、2012)栄養科学シリーズNEXT スポーツ・運動栄養学(共著、講談社、2007)、健康・栄養科学シリーズ基礎栄養学改訂第6版(共著、南江堂)、他。

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