10月下旬ともなると、収穫期を迎えるりんごの品種はますます多くなります。
例をあげると「ジョナゴールド」「シナノスイート」「陸奥」「おいらせ」「大紅栄」「ぐんま名月」「もりのかがやき」「スターキングデリシャス」などなど、有名な人気品種から希少品種まで様々です。
その中でも生産量の多い、人気の品種をご紹介いたします。
==ジョナゴールド==
アメリカ生まれで、日本では「ふじ」「つがる」「王林」に次ぐ人気の品種です。
親品種である「紅玉」の酸味を受け継ぎ、ちょっと酸っぱいりんごですが、甘味もあり生食でも加工用にも適しています。
袋をかけて栽培する有袋栽培と、袋をかけない無袋栽培の両方で栽培されています。
(有袋栽培)
貯蔵性が高いため、多くのものはりんごの鮮度を保つCA冷蔵庫に入れられ保管されます。
来年の3月頃に冷蔵庫から出してお店で売られるようになります。
(無袋栽培)
サンジョナゴールドと呼ばれています。
見た目は有袋栽培のものとあまり変わりありませんが、太陽の光を多く浴びている分甘味を多く感じます
サンジョナゴールドはCA貯蔵せず、順次出荷されます。特に関西方面で人気が高いようです。
※表面が光ってベタベタする「油あがり」しやすい品種ですが、これは人工的なワックスではなく自然現象によるもので、むしろよく熟した食べ頃のサインですので、安心してお召し上がりいただけます。
==シナノスイート==
「ふじ」と「つがる」を交配させて誕生した、その名の通り長野県生まれの甘いりんごです。
高い糖度と少ない酸味で果汁も多く人気があります。青森県での生産量も多くなってきています。
着色もよく、鮮やかな濃い赤色に目を引かれます。
==陸奥(むつ)==
栽培方法(有袋・無袋)によって見た目が大きく変わる品種です。重さが400g~500gにもなる大玉で、果汁が多く独特のよい香りがします。
(有袋栽培)
もともと黄緑色の品種ですが、有袋栽培では鮮やかな紅色に着色します。
色の綺麗さと大きさから、文字絵りんごに使用されます。
(無袋栽培)
サン陸奥と呼ばれています。有袋栽培と違い、本来の色である黄緑色をしています。
有袋栽培のものよりも甘味が強いです。
上記の3品種を比べるだけでも、ちょっと酸っぱめだったり甘かったりと様々です。
ここ青森県津軽地方の道の駅や産直センターなどでは、珍しい品種のりんごが売られていることもありますので、ぜひ色々なりんごを探して、食べてみて、お好みのりんごを見つけてみてはいかがでしょうか。
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