りんごの糖質と肝臓~りんごの栄養・効用を学ぼう!~【4時限目】

投稿者: | 2023年9月19日

1時限目は「りんごの抗酸化力」について、2時限目は「りんごの水溶性食物繊維の働き」について、3時限目は「皮つきりんごと皮むきりんごの抗酸化力を比べよう」について学びました。

4時限目は、「りんごの栄養・効用を学ぼう」シリーズの前田先生の恩師である加藤秀夫先生に、「りんごの糖質と肝臓」についてお話しいただきました。

筋肉グリコーゲンは糖質の摂取量、肝臓グリコーゲンは糖質の質が決め手

糖質摂取によって増加する筋肉(ヒラメ筋)グリコーゲンは、血糖調節の役割も果たしています。
糖質の少ないりんごだけを食べても筋肉グリコーゲンは増えないので、「食事+りんご」をしっかり食べましょう!

一方、肝臓グリコーゲンは、糖質の量よりも種類によって増加します。
肝臓が弱っている方や、記憶力や学力を向上させたい方は、「食事+りんご(のような果物)」を一緒にとると効果的です。

きちんと朝ご飯を食べて肝臓を健康に

肝臓グリコーゲンは食事をしないと増えません。特にダイエットなどをしている人は、肝臓グリコーゲンが低く、健康生活の敵です

健康な肝臓は食事の栄養効果を高め、スポーツや勉強に大切です。

りんごの糖質組成は肝臓グリコーゲンの合成に好都合である

りんごの糖質は、加糖・ショ糖・ブドウ糖で構成されており、肝臓グリコーゲンを増やすのに好都合なので、りんご効果を見直すことが大切だと思います。

りんごはアルコールや薬物の代謝処理と解毒に効果的

また肝臓の働きは、アルコールの処理や薬の副作用を抑えます。

りんご半分くらいで、肝臓グリコーゲンは増加します。

食後の肝臓グリコーゲンは朝低く、夕方に高くなるので、お酒は朝よりも晩酌(夕方)に飲む方が健康的です。

この夕方の肝臓グリコーゲンを増やすには、りんごを食べる時間は朝と昼がよいです。そうすると、薬の副作用やアルコールの害を軽減できます。

脳への持続的な糖質供給は学習力と記憶力を高める

夜遅くまで勉強する受験生には、肝臓グリコーゲンがポイントです。

肝臓グリコーゲンがいつも高くなると、脳へのエネルギー供給をスムーズにし、勉強の効率を高めるので、受験生も朝と昼にりんごをちょっと食べると良いです。

りんごをよく噛んで食べよう

りんごはよく噛んで食べる方が美味しいと思います。

噛むということは、口の周辺の血液の流れをよくします。特に能への血流を良くしますので、よく噛む方の方が認知症とか能の疾患の予防につながりますし、学習記憶もいいですので、りんごをよく噛んで食べるということが大切と思います。

りんごと食事をよく噛んで食べましょう!!

●りんごの栄養・効用を学ぼう!一覧ページはこちら → https://www.ringodaigaku.com/play/apple_laboratory/

加藤 秀夫

・県立広島大学名誉教授
・広島大学大学院 医系科学研究科 客員教授
・長崎県立大学シーボルト校 大学院講師
・日本栄養改善学会名誉会員
・医学博士(大阪大学)
・東北女子大学 学部長・教授(2021年3月まで)

【専門分野】
時間栄養学、栄養生化学、スポーツ運動栄養学、テレビ・ラジオコメンテーター

りんごライン   りんご大学リンクバナーりんご大学はりんごに関する色々なことを楽しく学ぶことができるバーチャル大学です。 ⇒ りんご大学ホームページはこちらです。

  りんご大学メールマガジン「りんご大学だより」は、りんごの魅力やりんごの最新情報などを週1回お届けするメールマガジンです。ご登録は無料です。あなたもりんごのある美味しい生活をはじめてみませんか? ⇒ 配信ご希望の方は、こちらへ